【藤田 敦子コラム Vol.10】足るを知り、贅沢の本質を知る

普段の私といえば、まあこの髪色にこのメイク
(写真参照)

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肌も焼いているし、さらには、
露出度高めな格好もよくしていたり、と
見た目的に、残念ながらいい意味ではなく「派手だね」
と言われがちなのですが・・・。笑

この見た目ながら(笑)
前にご紹介したように、実は自炊もするし
なんなら出汁パック使わず出汁を取り、
(パックが悪いわけではない)
塩麹、醤油麹、味噌を自分で作るのはもちろんのこと
出汁をとった後の昆布や煮干しを活用し、
ご飯のアテになる昆布の佃煮なども作ったり、
煮干しを焼いておやつにして持ち歩いたり、と
とにかく、映えない(笑)地味な料理が好きだし
お菓子作りも割と好き。

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思い返せば、母の料理の手伝いをしていて
いつも「これはあの調味料を少しいれたら
もっとおいしくなるんじゃないか」
とか、よく考えていたりしたもので。
(お母さんごめんよ。笑)

そして未だに中高生時代の友達に言われることは
「あんた(関西弁)、昔学校帰りに肉買って
おやつに焼いてくれたな、出汁巻きとかも。笑」と。

今となっては「なんじゃそのおやつー!」
的なものを、ご丁寧に友人にまで出していたらしく(笑)、
やはり昔から料理が好きだったよう。

とはいえ、オーガニック野菜を取り入れたり
調味料もできるだけ裏面を見て選んだり
やれヴィーガン、マクロビ、薬膳、玄米などを
少しずつ色々取り入れたりするようになったのは
ここ数年の話。

そんな中、前回も書いた徳島での
ヨガリトリートに参加したわけですが・・・。

まず、ヴィーガンであるDoniくん主催
ということもあり、今回の献立は
ヴィーガンはもちろん、五葷(ごくん)も使わない
とってもとってもシンプルなお食事。

五葷とは、臭気の強い五種の野菜。
仏家ではニンニク、ニラ、玉ねぎ、ネギ、ラッキョウ
の五種のことを指します。
諸説あるようですが、香りの強いものは、
仏教において修行の妨げになる
との考えもあるらしく、普段お寺でのお食事には
使われないことが多いよう。

と言いつつ、何せ一年の半分はインドに住んでいる
Doniくん。カレーが出ないわけがないよねー!笑
ということで、もちろんスパイスは使用。

あれれ、香り大丈夫だったのかしら?笑
と思ったけど、そこは住職のご配慮だったのかな?

ということで、「物足りないご飯になるのかなぁ」
なんて思いをいい意味で裏切ってくれて
もう、毎回ご飯がとにかくめちゃくちゃ美味しかった。

味が美味しいのはもちろんなのだけど、
そこは前回の座禅のように
「行粥(ぎょうしゅく)を行った」
ということが大きかったのかもしれません。

城満寺での行粥は、座禅と同じ部屋にて
一切会話はなく粛々と玄米粥をいただくスタイル。
一口食べて、スプーンを置き、
ゆっくりと口の中で噛み締めて何度も咀嚼。
みんなの飲み込む音が聞こえるくらいの静寂の中、
何度もそれを繰り返す。

玄米粥の上には、少しのごま塩と2切れほどのたくあん。
もう本当にそれだけなのだけど、
何せ早寝早起き、座禅と読経後のお粥。
まぁびっくりするくらい本当においしくて。

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今までの普段の自分のご飯は、
何皿もおかずを並べ、食べるのもとにかく早い。
そんな日常に、贅沢だともありがたみも感じておらず
「足るを知らなかった」と
少し恥ずかしい気持ちにすらなりまして。

朝は行粥を体験しつつ、昼夜は
Doniくんの奥様たちが作ってくださる
お食事をいただいたのですが、
まず、嬉しかったのはもっちもち玄米。

我が家では、何度かここでもご紹介している
池尻のヴィーガンカフェ、アラスカツヴァイさんから
玄米の炊き方を教わり、ヘイワの圧力鍋で炊いていますが、
なんとなんと、今回同じ鍋を使ってらっしゃったようで。

ヘイワで炊いた美味しさ知ってるもんだから、
もうそれだけでテンション上がる。笑
思わず、一緒にリトリート受けていた方々に
回し者かよ、くらい謎にヘイワの圧力鍋の
宣伝してたよね、私。笑

夏はちょっと重く感じるくらい
モッチモチに炊けるヘイワさん。
何より、浸水しなくてオッケーという手軽さ。
(浸水させて発芽させた方がいいともいわれているし
土鍋で炊いた方が遠赤外線効果で美味しい
とも言われており、そこはなんとも言えないのですが、
まぁ、何事もバランス。っと、その話はまた今度。)

というわけで、毎食出てくる玄米が嬉しすぎて
毎食茶碗2-3杯いただいておりました。
数日後からお通じがすさまじかったことは
いうまでもありません。笑

もちろんおかずも絶品。
このように、大好きな茶色い日もあれば

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こんな色とりどりな日も。

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そしてめちゃくちゃ美味しかったカレーの日^^

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お出汁もヴィーガンなんだけど、
スパイス使いが絶妙で
物足りなさを感じたことが一食もなかったし、
何より本当に体の調子が良く
毎日のヨガとこの健康的すぎるお食事で
とにかくデトックス感が半端なかったわけです。

そして、リトリート3日目は
お寺から山の中へ移動すること30-40分、
Doniくんご夫妻が現在暮らしている
九尾というエリアへ。

山の中に突如ポツンと現れる集落で、
Doniくんご夫妻がくる3年前くらいから
そこに住まわれていたという
ちひろさんご夫妻のご自宅にお邪魔して
すんばらしいお食事をいただきました。

ちひろさんの奥様たちが作ってくださったお食事は
ヴィーガンとは思えない色とりどり、
ボリュームたっぷりなご飯。

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盛り付けるとこんな感じに。
(このあともっとでてきた!驚)

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やっぱり品数多いご飯も、たまには幸せだよね♬
嗚呼、大満足。笑

この辺りは、山の中なので
鹿や猪にもたくさん出くわすそうで、
そんな中、怪我をしてしまい、もう助けられない鹿を
捌いたりもしているちひろさん。

命のありがたみを感じながら
そういうことにもきちんと向き合われている
ちひろさんのお話は、
あらためて生活を見直すきっかけとなり
お食事をいただく際の「いただきます」
が本当にありがたくいただくという気持ちで
言えるようになりました。

余談ですが、ちひろさんは
某大物アーティストの元マネージャーで
数年前まではバリバリ東京でお仕事されていたそうですが
とあることをきっかけに、移住先を探して
この九尾にたどり着いたそう。
彼らがくるまでは、ご老人10人弱の小さな集落で
一番若い方でも70代。
そりゃあ鹿捌くの頼まれるわけだわ。笑

最終日は、、ちひろさんたちが育てている
無肥料無農薬でお米を大切に育てられている
田んぼに入らせていただき
稲周りの草むしりを体験。

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以前も書いたと思いますが
(どうでもいい話だけど)
虫が大の苦手な私。

しかし、農薬等を使っていない
まったくの無臭な泥をかき分けて
四つん這いで草を根元から引っこ抜く、
という作業をしていると
もはやバッタが稲に止まっていても
「はいはい」という感じでずんずん先に進み、
しまいには、アブがこようがもう無言で振り払うのみ。笑
(舌打ちくらいはしてました、ごめんねアブさんw)
人間、慣れるもんです。

じつは私、自身自分の中での
虫とのルール(なんぞや。笑)があって、
キャンプや山など、自然の中にいるときは
虫さんたちの生活圏内にお邪魔しているから
発見しても(というか虫だらけだからね。笑)
できるだけ文句を言わないようにしています。笑

なんてどうでもいい話は置いといて・・・
短時間ではありましたが、こうやって
みんなで必死に草むしりしたお米は
この秋に収穫されるもの。

手塩にかけて育てられ、
自分も少しだけ関わらせてもらった
このお米を、来年またここにきていただきたい、
と心底思いました。

だって、前の晩食べたお米が
本当においしかったから。

贅沢ってこういうこと、と
身を以て感じることができたリトリートでした。

自宅に戻ってからというもの、
もともと茶色が好きだったけれど
すっかりこんなご飯が多くなり。笑

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もちろん、彩を気にする日もありますが
心身で「足るを知る」を体感した後のご飯は
作るのもいただくのも、気持ちが違うわけです。

こうして、座禅から食、もちろんメインの
アシュタンガヨガも含め、3泊4日でたくさん吸収し
久々に自分にとって本当に影響を受けた旅となりました。

実はインスタでちらっとアップした情報に対して
「ここはこどもを連れて行けますか?」など
ご質問をいただいておりまして。
Doniくんに聞いたところ、なんと来年から
お子さん連れで参加できるものを企画したい、とのこと。

だって、ヨガのあと汗だくのまま
目の前のこんな美しい川にドボンできるんだから。
(ここの水は、泳ぎながら飲めるくらい綺麗な水質)

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Doni先生主催のリトリートについては、
Instagram @doni_om にて随時情報が発信されると思いますので
気になる方はインスタでぜひDoniくんを
フォローしてみてくださいね。

私がここでは伝え切れなかった
彼の人柄やお話、本当に最高ですから^^

ABOUTこの記事をかいた人

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大手化粧品会社PR・企画開発担当後、オーガニックコスメのPRを経て、現在はフリーランスで様々なジャンルのブランドのPRを担当。また、イベント企画やマネジメントなど、活動は多岐にわたる。京都出身。