FUN FOODとは、五感が刺激されて誰もが笑顔になれるお菓子や食べ物。当社ではポップコーンをはじめとしたFUN FOODを子供たちに提供するボランティア活動「FUN FOODの日」を定期的に行っています。
当社代表取締役社長の大泉寛太郎が海外出張で訪れたニューヨークでポップコーンを食べながら歩いている女性を見かけ、そのスタイルが「カッコいい」と思い、アメリカからポップコーンマシンを取り寄せたことが当社のポップコーン事業の原点です。
社長自ら初めてポップコーンをはじいた瞬間に、「この食べ物は世界から戦争をなくすことができる食べ物だ」と強く感じたことからFUN FOODが生まれました。
戦場で生まれた子供たちは銃声が響くことが当たり前の世界に生きています。もしそのパンパンと鳴る恐ろしい銃声を、ポップコーンがポンポンとはじける楽しい音に変えることができれば、銃声におびえていた子供たちが、笑顔で生きていくことができるはずです。子供の頃にポップコーンのはじける音を聞き、楽しかった記憶をつくることで、大人になった時に銃を手にするのではなくポップコーン屋さんになる、そんな未来をつくるという思いがFUN FOODに込められています。
とはいえ、いきなり戦場にポップコーンマシンを持ち込むことは簡単なことではありません。まずは身近でできることから始めよう、ということで赤羽にある児童養護施設「星美ホーム」で始めたのが「FUN FOODの日」です。2011年から毎月一回開催し、ポップコーン以外にもかき氷やコットンキャンディーなどFUN FOODを通じて、子供たちを笑顔にするボランティア活動を行っています。
今回は2020年2月に行った「FUN FOODの日」の様子をご紹介します。今回はキャラメルポップコーンを子供たちにお届けに行きました。
施設に到着しポップコーンマシンの準備をしていると、子供たちがポップコーンマシンの周りに集まってきて待ちきれない様子。子供たちのキラキラした表情から「FUN FOODの日」を楽しみにしてくれていたことが伝わってきます。
キャラメルの香りがふわーっと広がり、ポップコーンが「ポンポン」とはじかれていきます。ポップコーンマシンのガラスにびたっと顔をくっつけて、どうやってポップコーンができているのか興味津々な子も。
出来上がりを伝えるとあっという間に行列ができ、「早く食べたい!」という声が並んでいる子供達から聞こえてきます。
出来立てのポップコーンをできるだけ多く容器に入れようとみんな真剣です。溢れているにも関わらず、さらにコップに入れようとする子も。
子供たちは「ポップコーン大好き!」「キャラメルが一番好きなんだ」「いっぱい食べたけどもっと食べたい!」などの声を、幸せそうな笑顔で元気いっぱいに伝えてくれました。
子供たちは、先生やスタッフにも「一緒に食べようよ」とポップコーンを分けてくれます。
ポップコーンを取り合うのではなく、みんなで分け合い「おいしいね」と微笑みあう、温かくて優しい光景が広がっていました。
ポップコーンをとびきりの笑顔でほおばる子供たちを見て、参加したスタッフ自身が元気をもらうことができ、FUN FOODは食べる人も作る人も、誰もが笑顔になる食べものだなと改めて感じた一日でした。
子供たちが大人になった時に、出来立てのポップコーンをみんなで食べて楽しかった体験を思い出して、争いではなく幸せを分かち合うことを大切に生きてくれたら、私たちが「FUN FOODの日」を行う意味はあるのではと思います。
「また来てね!」と手を振ってくれた子供たちのために、来月もFUN FOODを届けます。