免疫力強化レポートの第3回目の後半、有機農家や食品企業、レストランなど日本全国を取材している山口 タカさんにプロ編集者がおススメする免疫力アップについて伺いました。是非ご一読ください。
オーガニックのプロ編集者がおススメする免疫力アップについて
林:
オーガニックを通して免疫力を高めるには、陰陽のバランスが重要になるのですか?
山口:
新型コロナウイルスの件で、免疫がクローズアップされています。コロナにかかっても免疫力の強さで回復の度合いが違ってくる。持病を持っている人、そうでない人、最後は個人の免疫力の違いです。
免疫力はいきなりできるものではなく、普段の生活から影響してきます。まずは食。
普段、何を食べているかで免疫力の強さが変わってきます。東洋思想の陰陽学では、すべて陰と陽で成り立っており、バランスが崩れないよう真ん中、中庸(ちゅうよう)に食生活のバランスがあればあるほど安定する。=免疫力がある。
何をどのように食べればよいのか?
資料提供 日本CI協会
山口:
陰と陽、その中央に位置する食べ物を食べる事で、陰と陽の食べ合わせでバランスを整える。
例えば玄米、豆類、そば、そしてのりやわかめ、こんぶなどの海藻類が中庸に位置しています。
こうしたことを知るか知らないかで食べ方自体が徐々に変わってきます。
陰と陽のバランスを知ることで、ストイックにならずに徐々に徐々に変わってくる。
年齢と共に内蔵機能も衰えるが、暴飲暴食をしていた頃より調子が良くなっています。
陰陽表を知ることで、知らず知らずのうちに免疫を高めることにつながっています。
・陰のものは身体を冷やすもの
・陽は身体を温めるもの
野菜も陰と陽があるためバランスよく。発酵食品を取ることも免疫力を高めます。チェルノブイリ事故後のヨーロッパへ味噌や梅干しなどが沢山輸出されました。発酵食品が食事療法として使われたそうです。日本人はもっと本来の和食に根付いていた、マクロビオティック(玄米菜食)の考え方を取り入れた方がよい。
林:
オーガニックのお店で、一般の方が注意してみるべきポイントは?
山口:
濃い味に慣れている男性が、オーガニックレストランに行くと必ず「味が薄い」「食べた気がしない」という印象になる。これは食材の味を生かすため味付けを強くしていないからなのです。
味の部分で普段の味覚とのギャップが強いため、そのことを知らずに行くとまずいという印象になります。特に男性はその傾向が強いですね。
はじめていくお店で注意するポイントは、料理の味は薄いけれど食材の味、おいしさを楽しめることを知って味わってください。可能なら何度か食べ続けることでよりおいしさがわかります。女性は美容や健康を意識する方が多いため、なじみやすい方が多いですね。子供と一緒に行くと子供はかなりの確率でおいしいと感じてくれます。普段は人参が嫌いな子供もオーガニックレストランの人参は美味しいということが多い。
子供は先入観なしで味を体で素直に感じるからだと思います。
オーガニック野菜は苦味やえぐ味などがなく甘くジューシーです。
オーガニックレストランは調味料もオーガニックの物を使用しているため、味噌をなめるなどすると味の違いがわかります。
林:
オーガニックを取り入れた日本は今後どのようになりますか?
山口:
オーガニックを取り入れることで端的に変わるのは、満腹にする必要がなくなる、それは食べ物に対する意識が変わるからです。
今あるもので十分足りている。今、食べているものを丁寧にもっと噛んで食べることで足るを知ることとなり大量に食べる必要がなくなります。
オーガニックを取り入れると食べ物を味わって大切に食べるようになり、多く食べることをしなくなります。つまり、廃棄の量が減って自給率も上がる。国自体が無駄なものがなくなり、より循環型持続可能な社会となると予測しています。
今後の活動として、オーガニックを選ぶことでどのように何が良くなっていくのかをまとめ提案したいと思っています。
自分の家族、社会、世界のビジョンを具体的に持たないといけない。ブームはいずれ冷めますがオーガニックはトレンドではありません。この国のオーガニックはじっくり低温熟成しているようです。日本は広がる速度が遅い、だから日本のスタイルとしてゆっくりと熟成しているともいえます。
オーガニックの定義は無農薬、無化学肥料、NON-GMO、無添加です。世界共通です。
新しい価値観としても地域・人種・言語関係なく、どこでも通用します。オーガニックは世界中に受け入れられる価値観であり、そこに悲観的になる要素は一切ありません。
林:
本日はありがとうございました。
今回、編集の視点からみる免疫力についての山口タカさんのお話でした。この時代だからこそ、何が本当によいのか、情報を精査しながら自分にあった免疫力アップに繋がる方法を考えて、無理なく実行していきましょう。