大泉工場は1917年に鋳物工場から始まり、103年の歴史の中で様々な事業展開をしてきました。
中でもFUTURE FUN FOOD、JUICE、KOMBUCHA、1110 CAFE / BAKERY、大泉工場NISHIAZABU など、「食」は私たちにとって重要なキーワードとなっています。
そんな私たちがなぜ農業に取り組み始めたのか、そこに込められた思いについて、今回は大泉農場レポートとしてお伝えしていきたいと思います。
大泉工場が農業に取り組む理由
まず、私たちはミッションとして「地球を笑顔で満たす」を掲げています。お客様をはじめ、大泉工場で働く社員自身、地域社会の「笑顔」 を創造していくためには、ココロとカラダが健康であること、そして豊かな地球環境が保たれることが必要不可欠だと考えています。そのため、KOMBUCHA_SHIP(コンブチャ・シップ)の製造販売、FUTURE FUN FOOD事業やJUICE事業によるオーガニック市場の活性化、直営店である1110 CAFE / BAKERYや大泉工場NISHIAZABUでのPLANT BASED FOODを体験する機会提供など、腸内環境と地球環境を美化する「食」にかかわる事業を展開しています。
JUICE事業や大泉工場NISHIAZABUなど新しいチャレンジをする中で、大事にしていたのは「生産者の思いを消費者に届ける」ということです。一方で、自分たちで実際に野菜を作ったこともなく、生産者の想いを届けることが本当にできているのかと疑問を抱いていました。
そこで、まずは実際に手を動かして農業を行い、本当の意味で生産者の思いを理解した上で、「食」を届けられるようになりたい、そんな思いから大泉農場の取り組みが始まりました。
大泉農場のこれまでの歩み
実際に大泉農場がスタートしたのは2017年3月30日(木)。
当時の農場は、もともと耕作放棄地であったこともあり、草木が生い茂り、とても野菜が育つような環境ではありませんでした。最初の作業はパワーショベルを入れ、土深くまで根付いた草木を抜いていく作業だったそうです。
当初、農場に主に携わっていたのは大泉社長と、農業を教えてくださる農園をサポートする有機農業カンパニー「オーガニックパパ」の代表理事である八尋さんのお二人。社内外のボランティアもなかなか集まらない中、少人数でゆっくりと土を蘇らせていき、現在では野菜を植えて収穫ができる状況に至りました。
現在、大泉工場で育てている品目はじゃがいも、人参、生姜、なす、トマト、パプリカ、サンチュ、りんご、梨、ライムなど、約15種類。野菜から果物まで、その種類は多岐に渡ります。
最近ではボランティアとして作業に加わる社員も増え、近所の子どもたちが作業や収穫を手伝ってくれるなど、人が集まる農場に変化を遂げつつあります。
私たちが大泉農場に込める思い
大泉農場では、自然環境に優しく、身体にとって本当に良いものをお届けしたいという思いから、農薬・化学肥料を一切使わず野菜を栽培しています。農薬、化学肥料を使った農法は、安心・安全面への不安だけでなく、土が枯れていき地球環境にも悪影響を与えてしまうと言われています。大泉農場の取り組みを通じて、カラダとココロの健康はもちろん、素敵な地球環境を創っていきたいと考えています。
私たちは農家を目指しているわけではありません。多角的に事業を取り組んでいる大泉工場だからこそ、大泉農場と他事業とのかけ合わせで新たな価値を生んでいきたいと考えています。
現在は、少しずつではありますが、大泉農場の野菜を皆様にお届けできるような取り組みを進めています。先日、大泉農場で収穫された玉ねぎは1110 CAFE/BAKERYのテイクアウトBOXとして提供させていただきました。今後はより美味しい野菜を安定して作り、(ARTISAN) FARMERS MARKET KAWAGUCHI(アルチザン・ファーマーズマーケット・カワグチ)や大泉工場NISHIAZABUでも皆様に提供できるよう動いています。他にも、地域の方がより手軽に農場体験ができる場を設けたり、工場から出るゴミからコンポスト堆肥をつくり農場で再利用したりなど、大泉工場全体で循環していく仕組みを構築していく予定です。
大泉工場が農業に取り組む理由がお分かりいただけましたでしょうか。
大泉農場のこれからに、乞うご期待ください!