大泉工場スタッフによる、インタビューリレー「mizuiRoリレー」第7回目は、1110 CAFE / BAKERY 秋山 文(あきやま あや)さんにミス・ワールド・埼玉グランプリの宮平葵がお話を伺います。
1110 CAFE / BAKERY でバリスタとホールオペレーションを行っている秋山さん。PLANT BASED(植物由来)という、まだまだ馴染みのないものを扱っているからこそ感じるやりがいがたくさんあるそうです。新型コロナウイルスの影響でオープンが延期になった際も、お客様に笑顔を届けるために勉強に励み腕を磨き続けていました。長年の接客経験から得た、お客様に笑顔を届けるために「工夫していること」とは?そして、大泉工場の理念 [Mission]地球を笑顔で満たす・[Vision]素敵な環境を創造する・[Value]mizuiRo(oizumi×Radiant=輝いている)について、どのような考えを持っているのでしょうか。
参考記事:mizuiRoとは?
【プロフィール】
1986年生まれ。
理容美容専門学校を卒業後、大手コーヒーチェーンでアルバイトを始め、社員登用試験に合格し副店長、店長を経験。アルバイト時代から合わせ、9店舗の異なるセグメントでのマネジメントを行なう。商品開発に携わりたいという思いから、2020年3月に大泉工場に入社。現在は、1110 CAFE / BAKERYのバリスタとして、ドリンク全般の商品開発とホールオペレーション業務に従事する。
宮平:
埼玉県のご出身で、幼少期も県内で過ごされたのですか?
秋山:
はい、そうです。22歳頃に東京へ出てしばらく一人暮らしをして、大泉工場に入社が決定したタイミングでまた埼玉県内に引っ越して戻ってきました。
宮平:
学生時代はどのようなことを学んでいたのですか?
秋山:
学生時代は、理容師を目指していました。「美容師」ではなく、髭剃りや髪を切る練習など「ザ・床屋」で働く「理容師」です。そのための専門学校に通っていました。
国家試験がウィッグ、マネキンを七三にしてヒゲを剃るような内容なのですが、それに合格すべく実技と学科の勉強を朝から夕方までひたすらやっていました。
宮平:
すごく細かい技術が必要なイメージがあります。理容師は、どなたかの影響で志したのですか?
秋山:
特に誰かに影響を受けた訳ではありません。ただ、小学校の時の卒業文集に、小学校の時から夢は美容師と書いていました。
宮平:
小さな頃から頭のどこかにあったんですね。
素敵な接客に魅了されたことがきっかけで、コーヒーの道へ進んだ
宮平:
学生時代は理容・美容専門学校で学ばれたとのことですが。現在の1110 CAFE / BAKERYでのお仕事も含めキャリアはかなり違う領域ですよね。専門学校卒業後、なぜ大手コーヒーチェーンに入ろうと思われたのですか?
秋山:
実はもともと専門学校時代に持病があって、理容師の仕事は難しいかなと。「どうしようかな・・・」と考えていた時に、アルバイト先の近くにあった大手コーヒーチェーンショップにいるお姉さんのお仕事の仕方があまりにも素敵すぎて魅了されたんです。「素敵だな、いいな」と思っていたら、たまたま家の近くに同じ大手コーヒーチェーンショップができ、ご縁があればと思い採用試験を受けてみました。結果的に、長期間そこで働きました。
宮平:
そのきっかけで入られた大手コーヒーチェーンで、「画伯?」に選出されたそうですね。
秋山:
はい。コーヒーショップに行くと目にするPOPなどを担当するポジションに選んで頂きました。
たまたま高校時代に美術専攻のコースがあって、もともと絵を描くのは好きでした。それを知っていた同僚に、「描いてみなよ」と言われたのがはじまりです。
当時、副店長や店長の役職と画伯を兼任している人はほとんどいませんでした。その姿を実現できたらかっこいいな、と思って社内公募に応募し、4期目で選出頂いたという流れです。
宮平:
そのかっこいい像を実現されたんですね。画伯の方は、色々な店舗に足を運んで黒板に書くのですか?
秋山:
黒板に書くのではなく、「今回のプロモーションはこんな雰囲気のPOPを書きましょう!」とお手本で社内に発信するという形です。また、近郊エリアの店舗のPOP担当者を集めて、実際に教えることもありました。
宮平:
大泉工場はデザインや空間演出に強みがあるのかなと感じているのですが、秋山さんの絵のスキルが活かされていたことはありますか?
秋山:
今はデザイン担当ということではありませんが、1110 CAFE / BAKERYの黒板やPOPを描いているので、役に立つ場面もあります。
新型コロナウイルスの影響でオープンが延期となった期間は、勉強に打ち込み自信を育んだ
宮平:
なぜ大泉工場に転職しようと決意したのですか?
秋山:
メニュー開発に携わってみたい、と思ったことがきっかけです。
前職は、国内に1,500店舗を持つ大きな企業でした。そのため、メニュー開発は本社の企画が一任されているという状態でした。ですが、やはりキャリアを積む中で「もっとコーヒーに関して詳しくなりたい」という思いや「自分でも商品開発をしてみたい」という思いが膨らんできました。それらが実現可能な会社を探す中で「バリスタ」というポジションの募集を見つけ、エントリーしたという流れです。
宮平:
入社以降は、やりたかったことを実現出来ていますか。
秋山:
はい、できています。1110CAFE / BAKERYがグランドオープンする前から入社出来たので、コーヒー豆の選定や豆とミルクの分量決めなどすべて任せてもらうことができました。自分で選んで提案が出来るところは、今の仕事の醍醐味でありやりがいです。
宮平:
1110 CAFE / BAKERYでは立ち上げのフェーズから関わっていらっしゃいますが、特に苦労したことはありますか?
秋山:
新型コロナウイルスの影響は少なからずありました。本来3月末にオープンする予定が6月末になってしまい、お店を開くことができない状況が続いたので。そんな中私には何ができるのか考え、PLANT BASEDやコーヒーの焙煎、生産国などに関しての勉強に励みました。その結果自分の知識について自信を得ることができたので、プラスの時間に変えることができたのではないかと感じています。
お客様とPLANT BASEDとの良い出会いをつくれた時、やりがいを感じる
宮平:
1110 CAFE / BAKERYの魅力は何だと思いますか?
秋山:
PLANT BASEDながら、どんな人にもおいしさを体感して頂きやすい点だと思います。ソイミルクやオーツミルク、アーモンドミルクなどは徐々にスーパーやコンビニでも見かけるようなってきていますが、美味しいPlant Based milkにはなかなか出会うことがありません。一方で、1110CAFE / BAKERYで販売しているPlant Based milkのラテは、「美味しい」という声を多く頂いているだけでなく、お子様でも飲みやすい味になっています。
これからも幅広い世代の方から飲んでいただいて、その美味しさが口コミで広がっていったらいいなと思います。「PLANT BASED」を、川口という土地からポジティブに発信していきたいです。
宮平さん:
1110 CAFE / BAKERYで働く中で、一番嬉しかったことは?
秋山:
お客様に馴染みがないPlant Based milkをご提案・説明し、その美味しさに満足のお声を頂戴したことです。
1110 CAFE / BAKERYでは、オーツミルク(大麦由来のミルク)やブラウンライスミルク(玄米由来のミルク)をご用意しておりますが、お客様にはまだまだ馴染みがあるものではありません。
それらについてしっかり説明した上でお客様に選んで頂き、結果「本当に美味しかった」「これって本当に玄米由来なの?」というようなお声を頂けた時は本当に嬉しいですし、やりがいを感じますね。
お客様を笑顔にするために心掛けていること、それは自分自身の笑顔!
宮平:
最後になりますが、
[MISSION] 地球を笑顔で満たす
[VISION] 素敵な環境を創造する
[VALUE] mizuiRo(oizumi×Radiant)
について入社時に感じたことや現在感じることはありますか?
秋山:
特に、[MISSION] 地球を笑顔で満たすという点に共感しています。
「笑顔にする」ということは、私自信前職からずっと大切に心掛けていることだったので、とても運命的なものを感じていました。聞いた時、「この環境は自分に合っているかも」と直感的に思いました。
宮平:
お客様を笑顔にするうえで、何か心掛けていることはありますか?
秋山:
自分が笑顔でいることと、お客様の気持ちを察することを大切にしています。接客するときに、「自分がお客様だったらどう感じるかな」ということを考え、お客様の目線に立って何が必要なのか瞬時に対応ができるように心掛けています。
宮平:
余談ですが、私自身トレーナーという仕事を始めたての身で
お客様を笑顔にするために何ができるのか考えていたので、その2つをこれから意識してみます。
秋山:
接客は人とのコミュニケーションなので難しいですよね。
ぜひ、心掛けてみてください。
宮平:
[MISSION] 地球を笑顔で満たす
[VISION] 素敵な環境を創造する
[VALUE] mizuiRo(oizumi×Radiant)
に繋がっているな、と思った仕事やエピソードはありますか?
秋山:
1110 CAFE / BAKERY自体がPLANT BASEDを扱っていて、環境を大切にしていくコンセプトがあります。そのため、日々の仕事が[VISION] 素敵な環境を創造するに繋がっているのかな、という風に感じています。
また、PLANT BASEDやVEGANという食事はまだまだ都内に集中しているというのが現状です。そんな中、1110 CAFE / BAKERYがオープンしたことで「川口にカフェが出来て嬉しい」「橋を渡って東京から来ました」というような声を頂くことが多くあります。 その度に、[MISSION] 地球を笑顔で満たすという点に繋がっているのかな、と感じています。
宮平:
PLANT BASEDに馴染みがないような、地元の方々にも良いきっかけを与えているのですね。
秋山:
そうですね。最初は理解していただくのに説明を必ず入れるようにしています。
PLANT BASEDや、VEGANという言葉は年配の方からするとなかなか浸透しづらいのかなと思うのですが、話していると少しずつご理解頂けます。
自分の目標を通して、1110CAFE / BAKERYや環境問題に貢献したい
宮平:
[MISSION] 地球を笑顔で満たす
[VISION] 素敵な環境を創造する
[VALUE] mizuiRo(oizumi×Radiant)
を社内に浸透させていくために1110CAFE/BAKERYとして取り組みたいことはありますか?
秋山:
「Radiant」という言葉にもあるように、一緒に働く人たちが輝くことが大切かなと思っています。そのために、お客様だけじゃなく一緒に働いているスタッフも来たくなるような場所にしていきたいなと思っています。
カフェに立ち寄ると笑顔がもらえるような、何かきっかけの場所にしてもらいたいです。バリスタとホール担当で働かせて頂いているので、そのような雰囲気作りをしていけたらいいなと思っています。
宮平:
今後の展望や目標、夢はありますか?
秋山:
コーヒー焙煎士になることです。豆を仕入れて焙煎して・・・というところまでを出来るようになることが、今後の目標です。
特にコーヒー豆の仕入れでは、環境問題やその土地に住む方の労働環境、賃金の問題など豆を仕入れるまでの背景も考える必要があります。大泉工場で働く中で、一見大きなテーマである環境問題を自分ごととして考えられる職場環境だなと実感していて、それが自分自身の糧にもなっています。
コーヒーに関しても腕を磨いて、1110 CAFE / BAKERYにも貢献したい。大泉工場で「コーヒー焙煎士がいるんだよ」と言われるように自信を持って仕事に取り組みたいです。
周りを照らすような明るい笑顔と雰囲気が印象的な秋山さん。「お客様を笑顔にするためには、まずは自分が笑顔でいる」という言葉を体現されているなと感じました。また、OKS_ CAMPUSへ伺う度に、1110CAFE/BAKERYには老若男女様々な方がいらっしゃるところを目にします。今回のインタビューを通して、これからも秋山さんが川口の地で多くの人とPLANT BASEDとの素敵な出会いを演出されるのかなと、とてもワクワクしました。
次回は、KOMBUCHA_SHIP TEAM 五十嵐 豊さんにmizuiRoリレーを回します。
どうぞお楽しみに!