・ジュース
ジュースは、野菜や果実から搾り出された果汁であり、栄養素や酵素など体に良い成分を多く含んでいます。
通常ジュースを作る時、不溶性繊維を含んでいる果肉を破棄します。
不溶性繊維は、摂取するとそのままの状態で体内を通過し、消化を助ける働きがあります。しかし、野菜の中には、食物繊維の3分の1以上がジュースに含まれる水溶性食物繊維であるものもあります。水溶性食物繊維を多く含む食材には、ケール、りんご、ほうれん草、パイナップル、にんじんなどがあり、これらはジュースの材料としてよく使われます。
植物に含まれる不溶性食物繊維が必要かどうかは、普段の食生活でどれだけの食物繊維を摂取しているか、また、消化のために食物繊維が必要かどうかによります。多くの人は、スムージーで得られる食物繊維のすべてを必要としているわけではありません。
食物繊維が取り除かれていることも、ジュースの利点であり、おそらく最も重要な点です。通常、農産物から栄養素を取り出すのは非常に大変な作業ですが、ジュースの場合は、繊維質の植物細胞から液体を抽出することで、すでにそのプロセスが始まっています。これにより、体内でのエネルギー消費を最小限に抑えながら、栄養素をできるだけ早く血流に乗せることができるのです。水溶性食物繊維は、このプロセスを遅らせる働きがあります。
・スムージー
スムージーとは、果物、野菜、液体(適切にブレンドするために必要)をブレンドしてピューレ状にした飲料のことです。お店により、種や芯、皮などを取り除いてからミキサーにかけることもあります。
スムージーは、ストローで食べるサラダのようなものです。スムージーを飲むことで、野菜や果物を食べるのと同じように、優れた栄養素を摂取することができます。スムージーには、水溶性食物繊維と食物繊維の両方が含まれており、すべての栄養素と酵素も含まれています。前述したように、食物繊維から栄養素を抽出するためには、ジュースから栄養素を抽出するのと比べて、難しい作業となります。
スムージーには、マンゴーやバナナなど、ジュースにするのが難しいフルーツを入れることができます。また、アーモンドバターやカカオパウダーなどのスーパーフードも簡単に加えることができます。そのため、スムージーは飲み物というよりも、食事の代わりとして利用されることが多いのです。
スムージーショップの中には、人工的な成分を含んだアーモンドミルクや、本物のフルーツの代わりにフルーツパウダーを使ったり、純粋な砂糖を使ったりと、スムージーに好ましくないものを入れているところもあります。また、「無脂肪フローズンヨーグルト」のように、大量の砂糖を添加している場合もありますので注意が必要です。近所のスムージーショップがスムージーに何かを加えているかどうかわからない場合は、聞いてみてください。驚くかもしれませんよ。
・生の果物や野菜を食べるのに間違った方法はありません
生の農産物を消費することは、太陽から直接エネルギーを手にいれられる一番の近道です。
ジュースとスムージーの議論は、”どちらが優れているか?”ではなく、”今の自分に必要なのはどちらか?”という視点で行うべきです。食生活やライフスタイルなど、人はそれぞれ違います。
個人的には、朝食にフルーツスムージーやグリーンスムージーを飲み、日中はグリーン系のコールドプレスジュースを飲むのが大好きです。このやり方が正しいかは確約できませんが、「私の体はこの方法だ!」と教えてくれています。
その時、12時間以上カロリーを摂取しなかったので、お腹が空いていたのだと思いますが(笑)
いずれにしても、私にとってはその方が気持ちがいいし、体内に摂取するものが生の果物や野菜である限り、どのような方法でも問題はありません。
著者情報
著者 : Charlie Wettlaufer
Instagram : @cwjuice
Youtube : ColdPressedTruth
Goodnature社 社長兼最高マーケティング責任者
ジュースコン共同創立者
ジュースメーカー協会 共同創立者
私は、生涯を通じて、ジュースを作り続けております。父が、1976年に油圧式ジュースプレスマシンを発明し、同年にGoodnature社を設立しました。
近隣農村の人々を招待して、りんごジュースを作り、その時の“りんごサイダーパーティー”には忘れなれない思い出を持っています。
今日に至るまで、当社Goodnature社のコールドプレスジュースマシンで作ったリンゴジュースを味わうと、体中に懐かしさが染み渡ります。
私自身、お客様にコールドプレスジュースの世界を案内することやコールドプレスジュース業界がどんなに楽しいかをお伝えすることに誇りを持っています。
最後に、私は、ジュースビジネス、ジュースマーケティング、ジュース技術について話すことが大好きです。