世界のオーガニックスナック市場はどれくらい？

ポップコーンは映画館だけでなく、スポーツ観戦時やホームパーティー、ゲームのお供としてもポピュラーなスナックとして人気を博しています。
簡単に作ることができるという特長を持ち、人々に長く愛し続けられているスナックです。

「オーガニック」「プラントベース」は、世界ではライフスタイルに溶け込んでいる身近なワードです。それは、フードやドリンクを取り扱う飲食店だけでなく、グロッサリーストアやスーパーマーケットなどのスナック類コーナーでも同様によく見かけます。

そもそもオーガニックスナック市場はどれくらい成長しているのでしょうか？

GRAND VIEW RESEARCHによると、世界のオーガニックスナック市場は、2020年から2027年まで年平均成長率13.1%で成長し、2027年には192.9億ドルに達すると予想されています。

2019年のオーガニックスナック市場は、北米が40％以上のシェアを占めています。これは、アメリカとカナダにおける健康志向の高まり、都市人口の増加、機能性食品の需要の高まりによるものです。

また、アメリカだけではなく、インドや中国などのアジア太平洋地域の新興市場におけるオーガニック食品の需要と消費の増加は、世界のオーガニックスナック市場の成長を大きく後押しをしています。また、ライフスタイルや食生活の変化、所得の増加が、同地域におけるオーガニックスナックの需要をさらに押し上げています。

オーガニックスナックは従来製品よりも生産コストがかかるため、その普及は難しいという見解もあります。しかし、ミレニアム世代やZ世代をメインとした、健康と身体への関心の高さや環境にやさしい製品の購買意欲により、今後数年間で成長することが期待されているのです。

環境に配慮したプレミアム商品への購買意欲が高まる

2019年、アメリカの農務省傘下「National Organic Program（NOP）」は、オーガニック認証のフレーバーに関する最終規則を発表しました。
Organic Trade Associationによると、米国では4,500種類以上の認定オーガニックフレーバーが販売されています。

オーガニック・トレード・アソシエーションが発表した「2019年オーガニック業界調査」によると、アメリカではオーガニック食品分野の売上高が伸びているそうです。

同協会によると、この購買行動は、食事用や少量用ともに、若い消費者の間で顕著に見られます。さらに、環境に配慮したプレミアム商品への購買意欲の高まりが後押ししています。

2020年1月に世界的にCOVID-19が発生して以来、ヘルシーで塩分の多い小分け食品の需要が高まっています。Frito Lay社が2020年1月に発表したUS Snack Indexによると、回答者の85%が味付きスナックを食べた後に普通だと感じ、48%が幸せだと感じています。さらに、アメリカの消費者の92％が、パンデミック後もお気に入りのスナックを消費し続ける意向を持っています。

消費者の多くは、特にZ世代やミレニアル世代を中心に、新しい製品を試したいと考えています。このような傾向は、パンデミック後も、オーガニックスナックの普及を促進すると考えられています。