今回のインタビューでは米豆麦造り株式会社 入海 健さんが目指す「テンペスト」の未来についてお届けします。
今後、テンペスト以外で新しい製品を作る予定は?
私は日本発のスーパーフードをこの会社で様々につくりだすことを目指しています。
「取扱うスーパーフードの一つにテンペストがあるという位置づけにしたい。」
現在はメリンジョというインドネシア由来の植物を使って新しい商品開発を考えています。日本初のスーパーフードと呼べるものをどんどん作っていきたいです。
また社名にあるように米・豆・麦を中心にした新規自然農法システムの確立も考えています。
入海さんの製品に対する考えをお聞かせください
「一物全体(いちぶつぜんたい)」の考え方は持っています。テンペストは皮全体を活用する点で環境配慮もあげられますが、「健康」という視点が重要です。
白米と玄米を比較すると、玄米は栄養があります。
リウマチ改善、生理不順改善に効くともいわれていますが、これは玄米の微量元素が影響しているのだろうと考えています。ミネラル、ビタミンなど、ペプチド類などの微量成分が重要で、テンペストもこれが皮に含まれています。
大豆を土にまくと枝豆になりますよね。大豆のような小さな豆に枝豆の木を作るだけの十分な栄養素が含まれています。
「バランス=色々な食物をまんべんなくとること」で作られると考えています。
科学的に根拠を立てて、不足しがちな栄養素を補うために、サプリを取る人が多いですよね。しかし、人間の体はまだまだわからないことが沢山あります。
バランスよく、長期的に栄養をとっていくことが健康な体をつくるためには大切ではないでしょうか。
ここで、皮ごと、自然の状態のまま食べるような「一物全体」の考えが重要なのかなと。
確かに一般の方は健康状態をわからないまま、何気なくサプリを摂取したりしますよね。
そうですね。特定の栄養素を摂れば健康が保たれると多くの方は機械的になりがちのように映ります。
結局、長期的にみるとバランスが取れているのかはわからないと思います。
薬についても思うのですが、薬が病気を治しているのはなく自らの身体が病気を治しているという意識をもっと持つべきだと思うんですね。薬はその手助けをするだけだと。
テンペストの未来図について教えてください!
一般の人が日常的に、肉以外のたんぱく源として手に取れやすい場所にテンペストがあるといいなと感じます。
科学の発展を踏まえた、培養肉、植物性肉は確かに素晴らしいです。ただ、肉はそれと別物なのでは?
食生活を楽しむという観点で、革新的なものを作るより、今あるものを新たな方法でアプローチしていくことも重要だと考えています。
無駄な資源、お金をかけずに非食肉を広めていくのもフードテックの1つのありかたなのかと思っています。
テンペストは肉の代替品にはならないと思いますが、肉食の替わりにはなると考えています。
以前から存在していて肉食の代替となるものとしてテンペストがスーパーでも流通したらいいなと思っています。
食肉を全てダメにするのではなく、大切に育てた肉をたまに食べる方がサステナブルな考え方ですよね。
私は未来を見据えてテンペストの良さを今後も大泉工場の皆様とともに広めていきます。
全3回のインタビューでは、大泉工場のFUTURE FUN FOOD Teamが販売しているテンペストに関して、製造をしている米豆麦造り 入海 健さんをフォーカスさせていただきました。
インタビュー記事だけでは、テンペストは実際に食べてみないと良さが分かりません。
もしサンプル等、必要な場合は大泉工場のFUTURE FUN FOOD Teamにお問合せください。