バリスタがKOMBUCHA?

少し遡ること2022年新年、どうしたら昆布じゃないKOMBUCHAを知ってもらえるのかを考え始めていた頃、一つの問い合わせが舞い込んできました。

「バリスタの大会で使用するKOMBUCHAが欲しい。」という内容。

「???」

間違い電話かなっ?と思いながら、KOMBUCHAの説明。すごく納得しながら聞いて頂いている様子に、さらになぞは深まっていく。。。

「あの、コーヒーは使用してなくて、お茶が原料になります!」

どうしても気になるので、心の声がでてしまう。

そうすると、受話器の向こう側から
「コーヒーを使用しない、シグネチャードリンクを作る課題があって、そのお題として“KOMBUCHA”を使いたいのです。」

なるほど。。。いやいや、全然納得できない!

まだ続きがあります。

「バリスタ(Barista)という言葉は、日本ではカフェでコーヒーを淹れるプロという認識があると思いますが、もともとはイタリア語で「バール(bar)でサービスする人」という意味があります。
ノンアルコール飲料、とりわけコーヒーに関する知識と技術を持ち、お客様にエスプレッソをはじめとするコーヒーを中心に広く飲料を提供する人のことなんです」

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恥ずかしながら知らなかった。。。

日々、カフェなどでコーヒーを愛飲していましたが、バリスタはコーヒーに限らず、飲料について幅広い見識と運用が求められる高度な職種である、と認識を改める機会に。
表からはわからないプロフェッショナルの気配りやこだわりが、確実にその液体を美味しくしている点において奥深さを感じずにはいられませんでした。

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ファイナリストのシグネチャードリンク(No title coffee, 飯田夏樹)

大会本番当日、競技者たちのパフォーマンスを行う姿は、観覧しているこちらに緊張が伝わってきて、誰が勝ってもおかしくない手汗握る激戦。
この大会をきっかけに始めてKOMBUCHAを知った出場者も多く、斬新なアプローチに新たな可能性を感じる一幕も。

今まで、コラボレーションしてこなかったジャンルの方に興味を持ってもらえる機会が増えてきて、日本でも盛り上がりの兆しを感じるKOMBUCHA。

様々な飲み方が提案される一方、健康効果を訴求する商品もたくさんあります。まずは“飲み物”として“美味しい”を大切に日々、醸造に汗をかいていきたいと、ファイナリストたちをみて改めて感じました。

今後、お近くのお店でKOMBUCHAを見かけることが増えるかも?是非一度手にとって飲んでみてください!

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ABOUTこの記事をかいた人

Hajime Kadota

_SHIP KOMBUCHAブリュワー。 ファッションの専門学校を卒業後、日本特有の本藍染技術に魅了され京都の工房で藍染職人として着物や有名アパレルブランドの藍染を行う。 お客様へ自身が発酵に携わった製品を届けたい想いが強くなり、お茶を発酵させたスパークリング飲料「コンブチャ」と出会い、大泉工場へ入社。 自身がアルコールが得意ではなく、アルコールを飲む人も飲まない人も楽しめるような飲料を作りたいと想い2020年から_SHIP KOMBUCHAのブリュワーへ。 大切にしているのは「誰も取り残さない世界」。 アルコールもノンアルコールも同じ世界で楽しめる世界をつくりたい。