2023年の桜は自分史上最も早く満開になり、エネルギーに満ち溢れて圧倒されているKANです。
今年は何かが起こりそうな予感が!
前回のコラム「オーガニックまみれの4日間!」にて、ドイツニュルンベルグで開催されたBiofachに行ってきたお話をしましたが、今回は、どんな目的で行ってきたのか、そして何を感じ、得たのかというお話をお届けいたします。
Biofach参加の遡ることおよそ一週間前、当社の誇る発酵スパークリングティー「コンブチャ」の_SHIP KOMBUCHAは、日本の有機JAS認証機関JONAより、正式に有機認証を取得。
晴れて日本で唯一(2023年4月現在)の、オーガニックコンブチャとなりました!
有機認証取得というのは、使われているすべての原材料が有機認証を取得している証であり、我々にとっては念願だった認証。
以前のコラム「What is Organic Food?」でもありましたが、有機認証を取得した農産物(原料)とは、農薬や化学肥料を使わず育てられたものを指します。これはつまり、地球に負荷を与えず育てられた(=ポジティブな育成をする)ということ。その原料のみを使い、厳格な審査のもと初めて認証を取得することができます。
名実ともに、地球にも腸にもポジティブな効果をもたらす日本のKOMBUCHAが、_SHIPということになりました。
そしてドイツニュルンベルクで開催されたBiofach2023。
このイベントは、出展するすべてのプロダクトが、「オーガニック」であることが前提となっており、もちろんこの認証がなかったら、我々は出品することすら叶わない厳格なイベント。
要は、めちゃくちゃ紙一重で参加できたわけです…危なかった…
(実際展示会期間中は、検査員が広大な会場を全て周り、本当に認証されているのかチェックを行っていました!)
今回、Biofachへの参加にお誘いくださったのは、日本のオーガニック認証機関であるJONAさんと、日本の有機食材を世界に輸出しているパイオニアである、むそう商事さん。
この2団体と繋がりのある出展者が集まり、日本パビリオンを創り上げ展示会に参戦しました。
我々の目的はずばり、自分たちのKOMBUCHAがEU圏で通用するのかというのを、出展を通じて確認することでした。
EU圏ではもちろん、KOMBUCHAという飲み物の認知は高まりを見せており、オーガニック系のスーパーに行けば、必ず手に入る飲み物。
人気も年々高まりを見せている中で、日本のKOMBUCHAは、どこまで通用するのか。期待と緊張が入り乱れる出展です。
いざイベントがスタートすると、お陰様で大好評!
本当に多種多様なお客様が、物珍しい日本からのKOMBUCHAに集まっていただき、舌鼓を打っていました。
嬉しい声としては、いつからドイツで買えるの?や、インドに輸出はできないの?と言ったもの。世界進出に向け、準備は進めているものの、発酵飲料という点で、なかなか海を越えることが難しいKOMBUCHAという飲料。それでも_SHIPのクオリティの高さに、ニーズを少なからず感じることができました。
4日間を通して、出展されている他の国々のKOMBUCHA BREWER(KOMBUCHA醸造家の方々)との関係性も構築。自分が彼らと話をしていると、周りの日本のブースの方々からは、「KOMBUCHAやっている人々は皆、めちゃくちゃ仲がいいですね」という声も。
我々にとって、KOMBUCHAコミュニティは世界も日本も同じくらい、横のつながりが強く、それがとても心地よく、気持ちのいいものであり、それが当然と思っていました。他の業界から見ると、ちょっと特殊みたいで、それはとても素敵な気づきとなりました。
_SHIPの醸造人である大泉工場の門田元が生み出すKOMBUCHAのクオリティが、世界の人々に認められるのを間近で体感できたことは、本当に嬉しい体験であり、誇らしかったです。
その一方、海外展開に向けて、コスト面や、ジャパンクオリティの言語化に、課題を感じました。
なぜ日本のKOMBUCHAを、海外で飲んでもらうのか、もっともっと深掘りが必要です。
日本には日本酒をはじめ、味噌や醤油など、本当に多くの伝統的な発酵食品があり、我々の腸内環境を支えてきた事実があります。
この文脈を、今後_SHIPのKOMBUCHAにどう落とし込んでいくか。日本ならではの繊細な奥ゆかしさというのが、今回、多くの国々の人に飲んでいただけたことで、これからの活動におけるヒントになったと言っても過言ではありません。
素敵な醸造家さんたちとの繋がりの中で、未来を醸していきたいという強い想いを胸に、これからの活動に邁進していきます。
今後とも、_SHIP KOMBUCHAを何卒よろしくお願いいたします!