こんにちは。KEENです。
あまりスポットライトが当たらない「もの、こと」に興味、好奇心をそそられます。
野菜を作る農家さん、家庭菜園される人からすると馴染みはありますが
多くの人はスーパーで“完成形の野菜”を見て、買って、食べるので
“種”を気にすることは、ほとんどないと思います。
そんな今日は、普段野菜づくりに関わる機会のない皆さんに知ってほしい
“種”のおはなし。
種もいろいろ
※ジニアの種
※マリーゴールドの種
日々の業務では大泉農場サポーターや CAMPUS FARM で一般の方と
お話する機会が多々ありますが
農薬・化学肥料を使わずにつくる野菜についてお話だけでなく
種についてもお話するようにしています。
そもそも種の種類は大きく分けると
・固定種
・F1 種
の2つに分かれます。
☞固定種
栽培した野菜の中でよかったものの種を採種し、次の野菜を育て、
出来た野菜の中からよかったものを採種し育てるを繰り返し、品種として固定していったもの。
親から子・子から孫へと DNA が受け継がれていくので、味や形など個性があります。
江戸や或いはもっとむかしから受け継がれた種を受け継いで
今も育てられるってロマンを感じます♪
と、同時に今を生きる私たちも次の世代へ
この受け継がれた“種”を引き継いでいかなければなりません。
化学の力を使えば、私たち人間の都合に良い形・量を作りやすくもなりますが
その時代の気候、風土に合わせ人の力が介在せずに進化する固定種も非常に重要な存在ですよね。
☞F1 種
野菜づくりをするまでは、この言葉すら知りませんでした。
私たちの多くがこの F1 種で作られた野菜を食べる機会が多いと思います。
F1 は、First Filial Generation と言われ、人工的に作られた一代雑種を意味します。
ハイブリッドや交配種などとも呼ばれますね。
形や味などの品質が安定したものを大量に作ることを目的として改良されているので
私たちの身近な野菜の多くが F1 種に該当するといわれています。
野菜の種パッケージで F1と固定種の見分け方に関しては、
固定種の種パッケージは、何も書かれていないこともあったり、
この種は固定種(在来種)なんて記載があります。
これは私の所感ですは固定種の種パッケージはデザイン含め個性的なものが多いです。
F1 の種パッケージは、シンプルに F1 と書かれていたり、〇〇交配と書かれています。
ホームセンターなどで売られている種など見ると分かりやすいと思います。
何を選ぶか
※椿の種
※芽キャベツの種
固定種、F1 種と検索すると、メリット/デメリットも一緒に語られることが多いです。
どちらを選ぶという考えではなく、お互いの特徴を知り共存していくことを考えています。
世界人口が 80 億人を超え、世界の異常気象もあり
これからも安定的に野菜を提供できるのかを考えると
F1 種のような品質の安定したものを大量に作れることは大事です。
一方で、日本は食糧自給率が低いだけでなく、種の自給率も低いと言われています。
異常気象など環境の変化が続くなかで、その土地に適した固定種は、
とても重要になってくると思います。
このように一長一短では語れないからこそ、野菜つくる場所、誰と作るのかなどの想いの中で、
それぞれに合ったものを選ぶことが大事だと思います。
大泉農場では基本的には固定種を使って育てますが
テストで F1 種で育ててみると成長スピードや大きさも良かったり、新しい発見もあります。
野菜をつくる場所、環境に合わせてこの辺りは柔軟に対応していきたいと思ってます。
どれも同じように見える種も調べると色々面白いですし
なにより、種がないと私たちは野菜を食べることができません。
すべてのはじまりは“種”です。
種にも興味を持ってもらえると嬉しいです♪
種についてのお問い合わせは
Instgram のメッセージにてお気軽にご連絡ください♪