デザインの遊び心. vol.2

こんにちは！デザイン周りを担当しておりますPRのJUNです。

大泉工場の掲げる『地球を笑顔で満たす』『素敵な環境を創造する』に共感して一緒に働いています。

今の季節は、二十四節気でいうと立冬りっとう（11/8〜21ごろ）で冬がはじまる頃。
コラムを書いている数日は、2週間前が嘘のように寒くなってきました。秋って季節あったんだっけ？というくらい一気に冬ですね。寒さと乾燥には皆様充分に注意して、ご自愛くださいませ。

さて、今回は「デザインの遊び心 vol.2」として、大変長くお待たせしました？が先週の続きで、自分の好き・気になるを中心に展開しつつ、遊び心の発想の選択肢を紐解いていきたいと思います。デザインについての役割は様々あるものですが、ここでは特にデザインの役割を中心に感じてもらえたら嬉しいです。

遊び心の発想の選択肢

先週も記載しましたが、遊び心のデザインといっても様々な解釈があるので、まずは発想する上での選択肢を整理するとこからスタートしてみたいと思います。大きく分けて8種類、細かく分けて２1種類（ aからu )に分類し、各ジャンルごとに紹介していきます。＜図参照＞

今回のコラムでは、gからjをご紹介したいと思います。（薄ピンクの枠）
aからfをと思った方は、先月のコラムをチェックしてみてください。

2.「２つで1つ」ーg.両義牲　AMBIGUITY

ひとつのデザインで２つのものを表し、目の錯覚のように作用する。とはいえ、２つのものを単に半分ずつ合体するわけではなく、それぞれが完結・独立したオブジェクトが、見る人の頭の中で切り替わるイメージなのです。同時に２通りに解釈できるのは、作り手の技量が問われるとこですかね・・・。

DLV BBDO Milan イタリア　2004年
Miniの「Rock Legends (ロックの伝説）」シリーズより。各ポスターは有名なロックバンドに捧げられています。
これをみて、誰だかもうお分かりですよね。

2.「２つで1つ」ーh.顔　THE FACE

顔はインスピレーションの源になることが多いので、これを取り入れたデザインはテクニックといって良いほどです。デザインに人間っぽさを与えられるので、それを利用したアプローチで使用する場合もあります。目と鼻と口という組み合わせは、無限の広がりがあるような気がします。がそれゆえに、取り扱いが難しいともいえますが・・・。

Henry Wolf アメリカ　1995年
「Esquire」誌の表紙。この色男の顔は30年近くEsquireのシンボルマーク。

Adam Games イギリス　1975年
ロイヤルシェイクスピアシアター100周年のポスター。全作品の文字組みの中にシェイクスピアが見えてくる。このタイポと余白でオブジェクトを出す手法は、今は定番の一つになっています。文字組みの意味合いとオブジェクトがリンクしていて上手くハマれば、大きな効果を生み出せます。

3.「推移」ーi.大きさの推移　SHIFT：SCALE

大きさの推移は、認識を驚きに直結させるテクニックの一つです。見る人を子供の頃に戻ったかのように、心底から驚き、楽しませることができます。

Hat-trick イギリス　2008年
ロンドンの有名な大型デジタルスクリーンPiccadilly Lightsを所有するLand Securities社の広告。お分かりですかね。既存の立体物ポールに同化させて、ある地点で見ることにより完結させています。この手法は話題性になる可能性が高く、これをみるために集めることも出来るが高度な手法でもあります。

3.「推移」ーj.時間の推移　SHIFT：TIME

時間という広がりが加えられた遊び心ある考え方。見る人を物語の中に誘い込み、次に起こる事を推測してもらったり、物語を完成してもらうように想像してもらう手法です。見る人が感じる背景は違うのも特徴です。

Greg Quinton イギリス　1993年
Quinton家のクリスマスカード。これが届いた友人は、夫人が妊娠中であることを知るところとなる。なんてほのぼのとした伝え方でしょうか。こういうカードをもらったら、キュンキュンすることでしょう。

今回のコラムは、ここまでにします。
次回は「デザインの遊び心 vol.3」で続きを一緒にTRIPできたらと思います。
まとめと考察は、このシリーズの最後にと考えてます。

最後に

皆様、先月の問いは覚えてくださってますか？PLANT BASED MENU の新感覚のおいしさ1110 CAFE/BAKERYのマークの遊び心おわかりでしょうか。「デザインの遊び心　VOL .1/VOL.2」でご紹介できているところからでは、まだ出てきてはいないので出てきてから答え合わせいたしましょう！