こんにちは!デザイン周りを担当しておりますPRのJUNです。
大泉工場の掲げる『地球を笑顔で満たす』『素敵な環境を創造する』に共感して一緒に働いています。
今の季節は、二十四節気でいうと春分 しゅんぶん (3/20〜4/3ごろ)昼と夜が同じ長さになる頃で、雀が巣をつくり始め、桜が開花し、本格的に春が到来です。コラムを書いている数日は、気温が一気に春な気候です。花粉や、黄砂など大変な季節でもありますが、_SHIP KOMBUCHAも飲んで「免疫力」あるカラダつくっていきましょう!
この時期は、桜のスポットとして認知されてきたOKS_CAMPUS内の桜ですが、もう間もなく満開になるのではないかと思います。(写真参-ちなみに昨年の今頃は満開でした。)
桜以外でもOKS_CAMPUSには魅力いっぱいのコンテンツがあります。ぜひ随時更新のInstagramをチェックして様々な魅力を感じに遊びに来てください。
知らざれるOKS_CAMPUSスポット
さて、今回の本題は知る人ぞ知るスポットになるかもしれませんが、この機会に知っていただければと思います。WAREHOUSEの横にひっそり鎮座しているそれは「便器」です。それを最初にKANさん(大泉寛太郎代表取締役)に「これは何だと思う?」の問いに、お恥ずかしながら「便器です・・。」のそのままの答えのみでした。背景を知った今は、何か考えに詰まった時などにそこに行って自問自答する大事な場所となっています。
皆さんはいかがでしょうか。何だと思いますか?場所とVISUALが確認できたところで、何を紐解いていきましょう。
これは何か?
これは、ある人物からインスパイヤーされた置物またはアートです。大泉工場内の倉庫横に、ひっそりと鎮座しています。見る人が見るとすぐに分かるこれは、美術界に衝撃を与えたフランス人芸術家マルセル・デュシャンの「泉(1917)」からのインスパイヤーだと。タイトルである泉は大泉の名前の中にもあるのと、作品が発表された年は、なんと大泉工場の創業の年なのです。そんなシンパシーを感じ、現社長の大泉寛太郎が設置したものです。
マルセル・デュシャンとは?
マルセル・デュシャン(1887-1968)は、「泉(1917)」(下)という作品で美術界に衝撃を与えたフランスの芸術家です。
デュシャンは既製の男性用小便器に「泉」と題した署名を入れて展覧会に出品しました。この作品はたちまち物議を醸し、既製便器は芸術なのかという議論が巻き起こりました。美術史上最もスキャンダラスな事件とも呼ばれてます。
人々は「こんなものは芸術ではない」と批判すると同時に、「芸術とは何か」という根源的な問いに突きつけられる、これがデュシャンの狙いだったのです。「ビジュアルアート」から「コンセプチュアルアート」へ。
「泉」は芸術の概念を覆し、この出来事はその後の芸術に大きな変化をもたらしました。
デュシャンは芸術とは、鑑賞者が作品について思索し、作品を完成させる「作品と鑑賞者の対話」であると考えました。
(マルセル・デュシャンを説明し出すと今回のコラムでは終わらないので、またの機会にテーマを設けます)
まとめ
デュシャンはこの作品を発表することによって「芸術の新しい見方」を作り出したのだと考えます。デュシャンは便器が美しい芸術だと示したのではなく、アートを見るという行為に「考える」という行為を付け加えたのでは。「アートって何?」と世間に問うためのデュシャンの作品だったのかもしれません。
KANさんは、このデュシャンの「泉」を通して「これは何?って考えること自体がアートと言えるんじゃないか」と考えを含めここに「便器」を設置したわけです。
この「考えることをやめないで。」というメーセージの詰まったOKS_CAMPUS版「泉」を観て「芸術とは何か?」など考えをめぐらせてはいかがでしょうか。