地域に開放されたサーキュラーエコノミー実践区「OKS_CAMPUS」

こんにちは清水です。「素敵な環境の創造」をVisionに掲げる大泉工場のOKS_CAMPUS(オーケーエスキャンパス)は、かつて鋳物の街として栄えた川口市の南部地域(領家)にあります。周辺の鋳物工場の多くはすでに取り壊され、タワーマンションへと姿を変える中、OKS_CAMPUSは工場で使われていた建物をそのままアップサイクルし、今では敷地内の他の施設と合わせて年間何万人もの方が集まる場所となっています。

現代では役割を失った「廃棄物」が溢れ、今後世界人口の増加や資源の枯渇が見込まれる中、「廃棄物」を生まない社会構造の根本的な改革が求められています。私たちはその問題の解決を「素敵な環境の創造」と捉え、大泉工場OKS_CAMPUSでは”何かが何かの「資源」となる仕組みづくり”を目指しています。

元鋳物工場の建物が、コミュニティの場として活用されるWAREHOUSEを中心に、施設内で出た残渣をコンポストにする取り組みや100%再生可能エネルギーの活用。イベント開催時にはゴミ0を目指すために、食事に使う食器を全てレンタルにするエコステーションの設置などに取り組んでいます。

私たちがこのOKS_CAMPUSでおこなう取り組みは、サーキュラーエコノミー推進団体、エレン・マッカーサー財団が掲げる以下三つの原則に基づいています。

1)Design out waste and pollution 廃棄物や汚染をなくす

2)Keep products and materials in use 製品や素材を使い続ける

3)Regenerate natural systu 自然のシステムを再生する

具体的な取り組みとして、例えば施設内の「1110 CAFE/BAKERY」「_SHIP KOMBUCHA Brewery&Taproom」から出る食品残渣の100%をコンポストにしているのですが、堆肥を自社農場で使用し、育てた野菜を再びメニューや製品の原材料として提供しています。私たちの事業を横断して循環の仕組みを構築しているのです。

また、2021年に「再エネ100宣言 RE Action」を宣言し、2024年に施設内の消費電力146,000kWh/年を100%再生可能エネルギー(太陽光)で賄うことを達成いたしました。

「1110 CAFE/BAKERY」は、自然・生活・身体3つの環境が〇(マル)になるをコンセプトに、提供する食事はプラントベース。「_SHIP KOMBUCHA Brewery&Taproom」で製造するコンブチャはオーガニック認証を取得するなど、製品・サービスも環境に配慮したものを提供しています。

私たちが大事にしたいのは、そのような活動をより多くの方に身近に体験していただくこと。WAREHOUSE内で常設しているシェア図書館や、服の回収BOXの設置。農場やファーマーズマーケットでは、誰もが気軽に参加できるコミュニティを形成し、地域の方々と共に循環型ライフスタイルの実践を心掛けています。

まだまだ未完成ではありますが、私たちはOKS_CAMPUSを循環型ライフスタイルの象徴的な存在になりたいと考えています。まずは様々な活動を通して地域の方々と共に循環型ライフスタイルの実践を深めていくこと。そのために、オリエンテーション、アート、ビジネスの発信基地としての役割を強化していきます。ぜひこれからのOKS_CAMPUSを楽しみにしていただけると嬉しいです。