人間が作り出した物質「PFAS」

こんにちは、miitaです。

皆さんは「PFAS(ピーファス)」という物質を知っていますか?

この物質、自然界には存在せず人間が作り出したものだそうです。

PFASは有機フッ素化合物の総称で、その種類は少なくとも4700、多くて10000種類以上あると言われています。

身近なところだと泡の消火剤やフライパンの表面加工、雨具の撥水加工などに使われているそうです。

規制の進むPFAS

このPFAS、近年その有害性が指摘され徐々に規制が進んでいるんです。

全てのPFASが有害と確定しているわけではないそうですが、たくさんある種類の中でも「PFOS(ピーフォス)」と「PFOA(ピーフォア)」、この2種類については、国際条約で製造・輸入が禁止されています。

「PFOS(ピーフォス)」と「PFOA(ピーフォア)」を摂取すると動物実験では、肝臓の機能や子動物の体重減少などに影響を及ぼすことが分かっています。また、人間においてもコレステロール値の上昇、発がん、ワクチン接種後の抗体低下など、多くの健康被害が懸念されています。ちなみに、人体に影響を及ぼす量についてはいまた確定的な知見は発表されていないそうです。

この2種類以外の「PFAS」につていても研究を進めている段階らしく、今後この規制が多くなっていく可能性があります。

PFASは厄介者

PFASを接種することで、急性的な症状が出ることはないそうですが、「分解されにくい」「水に溶けやすい」「蓄積されやすい」などの厄介な性質を持っています。

「分解されにくい」

PFASは「フォーエバーケミカル(永遠の化学物質)」と呼ばれることもあるほど、分解されにくい性質を持っています。自然界でPFASが半減するまでにかかる年数はおよそ50年と言われていて、自然界に放出されるとほとんど分解されずに長期間存在し続けます。

「水に溶けやすい」

PFASは水に溶けやすい為、海から広がり魚介類から検出されることもあるそうです。主に魚たちは鰓呼吸でPFASに汚染された水を取り込むことで体内に蓄積されていきます。その汚染された魚を食べると、魚に含まれるほぼすべてのPFASが人体に取り込まれ蓄積されます。

「蓄積されやすい」

一度体内に取り込んだPFASが体外へと排出され半減するまでに3~5年はかかると言われています。体内に蓄積されたPFASは肝臓や腎臓に蓄積され、肝障害や腎臓がんを引き起こす可能性があります。しかもそれだけではなく、妊婦から胎児へと約3割の濃度で伝わってしまうそうです。

このようにPFASは産業利用に適している反面、一部の種類で自然界に放出されるとほとんど分解されないまま残り続け、生物に取り込まれると体内に蓄積しやすいことがわかってきました。

参考:日本の水道水は大丈夫?煮沸消毒しても除去されない化学物質「PFAS」が”やっかい”な3つの理由

まとめ

昔は普通に使用されていたものでも有害であると判明し規制がかかることがよくありますよね。それは私たちには防ぎようのないことかもしれません。科学の発展と共に人類は多くの物質を生み出し使用していますが、自然界に存在しないものだということを頭に置いて、自然界にあるものだけで循環していくのが理想かなと思います。

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