アニマルウェルフェアを通じて環境問題を考える

こんにちは。_SHIP営業のYUIと申します。今回はアニマルウェルフェアを通じて、環境問題について考えていきたいと思います。

アニマルウェルフェアとは?

アニマルウェルフェアとは、英語で「動物のための福祉」という意味です。1960年代のヨーロッパで生まれた言葉で、5つの自由を基本原則として掲げています。

①飢え・渇きからの自由

②不快からの自由

③痛み・負傷・病気からの自由

④本来の行動がとれる自

⑤恐怖・抑制からの自由

家畜などを含む動物を人間同様に扱い、生まれてから死ぬまで、ストレスフリーな環境で生きられるようにすることが今求められています。その相乗効果として、私たち人間の健康や環境問題解決につながる糸口になることが分かってきたからです。

林で遊ぶ猫

実は身近に存在するアニマルウェルフェアのヒント

冒頭から悲しいお話をして申し訳ないのですが、私が小学生の頃、生まれ故郷の鎌倉の一部では、山や公通学路に子猫や子犬が捨てられていることが多々ありました。家族や友達、学校の先生、今まで約50〜60匹の子猫・子犬達を保護してきました。

臍の緒がついたまま、段ボールやビニール袋に入れられた子猫や子犬達です。容態が落ち着くまで家族交代で世話をし、里親を探し、懸命に皆で生き残る道を探しました。そしてその結果、猫や犬としては高齢とも言える20年以上生き、大きな病気もなく一生を遂げた猫や犬達も多くいました。(まだ元気に生きている子達もいます!)

大きな病気にかからなかったので、動物病院の先生や葬儀場の方にも驚かれどういう生活をしていたか等聞かれます。

しかし、全く特別な生活はさせていません。日中は窓際やベランダで日向ぼっこし、2日に1回程ちょっとしたおやつを与える普通の生活、食事をしていました。強いて言うのであれば、陽の光が入り、風通しがよい場所なので、猫のしたい行動ができるように『自由な生活』をしていた事です。

特に意識することなく、猫や犬達のことを考えた生活環境を与えていました。アニマルウェルフェアを考える上で、実はこれが最も大切なことだったのだと思います。

テラスでくつろぐ猫

アニマルウェルフェアと人間を取り巻く環境

アニマルウェルフェアは、家畜を狭いケージで育成することが法律で禁じられているヨーロッパ諸国に比べると、日本ではまだまだ浸透していない考え方です。例えば、一定期間は母の側で子どもを育てる、輸送や屠畜をする際にはストレスや苦しみを緩和するための最大限の配慮を払うことです。それが結果として、人間の健康維持や環境改善に役立ちます。

近年記憶に新しい新型コロナウイルスなどは、野生生物の中で発生し、人間社会を脅かしました。家畜と人間の距離が縮まり、今後もさまざまな感染症が懸念されます。自然界に現存するウイルスだけでも130万種類以上あると言われ、その中の80万種は人間に感染する可能性があるのです。

私たちが健康でいるためには、生態系の健全性の維持、家畜の健康が大切になります。つまり、アニマルウェルフェアの視点を持ち、快適な生育環境の整備を実現することが、人間自身の身を守ることにつながるというわけです。

また、人間、動物、自然の3つの健康を守るというワンヘルスの考え方を達成できれば、全てが健康に生き続けることができます。病気の発生や感染確率を下げ、健康のサイクルを回し続けられるからです。

人間の地球環境への取り組みが動物の環境改善に直結する

動物の環境改善のためには、まず人間が地球環境への取り組みを実践しなくてはなりません。生産量、消費量の適正化、リユースやリサイクルで資源の無駄遣いをやめることが重要です。

同様に、エネルギーの節約、太陽光発電の利用、ゴミや廃棄物を堆肥に変えるなどの工夫も必要になります。いらなくなったもの、捨てていたものに新たな価値を見出し、資源を循環させていく使命が今を生きる私たちに課せられています。

弊社代表大泉の「100年先も、続くアクション」のコラムにあるように、崇高なものと思いがちかもしれませんが、特別なことを始めるのではなく、今あるものに目を向けることによって、人間にも動物にもサスティナブルな環境を作り出すことができるのだと考えています。

弊社の”mission”地球を笑顔で満たす”・vision”素敵な環境を創造する”それらに関わる全ての環境を、多岐にわたる活動を通じて、取り組んで参ります。