こんにちは!デザイン周りを担当しておりますPRのJUNです。
大泉工場の掲げる『地球を笑顔で満たす』『素敵な環境を創造する』に共感して一緒に働いています。
今の季節は、二十四節気で言うところの白露<はくろ>(9/8〜22ごろ)、夜中に大気が冷え、草花や木に朝露が宿りはじめる頃。コラムを書いている数日の朝晩は、だんだんと秋の気配が深まってきてるなと思わせる風が感じるようになってきました。食欲が増してくる季節、1110 CAFE / BAKERYで新たに展開し始めたプラントベースロールシリーズ、ぜひ味わってみてください。心もお腹も大満足になるはずです!
さて今回は、「*我々の取組」の一つでもある「サーキュラーエコノミー」について、世の中は実際にどんな形で実践しているのかについて一緒に考えていければと思います。
「*素敵な環境の創造をVisionに掲げる大泉工場の「地域に開放されたサーキュラーエコノミー実践区OKS_CAMPUS(オーケーエスキャンパス)の取り組みはこちらから」
サーキュラーエコノミー
まずはサーキュラーエコノミーとは?を簡単に。
サーキュラーエコノミー(循環型経済または循環経済)は、従来の大量生産・大量消費・大量廃棄を前提とし、気候危機や生物多様性の喪失など様々な負の外部性をもたらす「Take(資源を採掘して)」「Make(作って)」「Waste(捨てる)」というリニア(直線)型の経済システムに代わる新たなシステム。
キーポイントは、資源として活用し続け、廃棄物を出さないビジネスモデルです。つまり、デザインの段階からリニア型エコノミーの「Waste(捨てる)」フェーズをなくすことです。
▪️リニア、リユース・リサイクル、サーキュラーエコノミーの違い
世界で初めてサーキュラーエコノミー政策を国と自治体レベルで掲げたオランダ アムステルダム市の2050年プラン〝Policy:Circular Economy″の宣言においてわかりやすい考え方、表現があるので記載します。
想像してみてください。
洗濯機を購入する代わりに借りることができる。
建物は全て解体でき、再び新しい土地にそっくりそのまま建てることができる。
捨てられるはずだったコーヒーの搾りかすを使って育てるマッシュルーム。
ほとんど使われない車を各家庭で1台ずつ購入する代わりに近隣住民と一緒に数台の車を共有する。
これがサーキュラーエコノミーの目指す世界です。
サーキュラーエコノミー型実践モデル
続いてはサーキュラーエコノミーの考えにおいて、どのように実践してるものがあるか紹介していきたいと思います。
最近友人からこんなレストランあるよと聞いて、深掘りしてみたいなと思った廃棄食品レストラン「*Instock-インストック-」です。2014年にアムステルダムにオープンしたレストランで、美味しく食べられるにもかかわらず賞味期限切れ等の理由で廃棄されてしまう食材を地域のスーパーマーケットやベーカリー、生産者から調達し、調理・提供しているレストランです。シェフは、一流レストランでの実績のあり、味のクオリティを保ってます。インストックでは、本来廃棄されてしまうからこそ食材を低価格で調達できており、そのため一流シェフのランチやディナーを、かなりリーズナブルに提供している。
もともとオランダの大手スーパー「アルバートハイン」の従業員だった4人が、スーパーで毎日のように大量廃棄される食品に頭を悩ませるなかで、廃棄食材を使ったレストランというビジネスモデルを思いつき、社内のビジネスコンテストで勝利を収めた彼らは、2014年6月にポップアップ店舗をオープン。大きな反響を呼び、翌年には常設のレストランを構え、それ以降、地元の人々に人気のレストランとなっています。
インストックが人気を集めている理由は、一流シェフの料理がリーズナブルな価格で提供されているだけではありません。インストックは地域の方に廃棄食品に関心を持ってもらうために、発酵食品やドライフードの作り方を教えるワークショップ、子ども向け廃棄食の教育プログラム、料理教室などを開催し、地域住民が交流できる場としても機能しているのです。
また、廃棄されるパンやジャガイモの皮から製造するクラフトビール開発やビールの搾りかすから作ったグラノーラ、廃棄食材レシピ本の出版等、多様でユニークな取り組みが行われています。『これまで一方的に「廃棄」されていたものを、地域の中で「循環」させる』。これはアムステルダムが市政で進める「サーキュラー・エコノミー」の考えに則ったもので、市民に愛される要因の一つになっています。
「*Instock-インストック-は2020年、新型コロナウイルスの流行によりにレストラン業界全体が厳しい状況に置かれることとなり、Instockも例外なく打撃を受け、2022年にはアムステルダム店を閉店し、レストラン事業からは撤退。しかし、現在は卸売業者「InstockMarket」として完全に事業を転換。これまでより大規模に食品廃棄物の削減に取り組んでいます。」
今回のまとめ
従来の前提や常識とされてきた様々な事情が変化する中で、まずは国の政策や企業の戦略、そして一人ひとりの生き方を根本的に考え直す「Re think(発想の転換)」がますます求められていると感じます。(企業間の「競争」から「共創」する新しい関係の構築や廃棄物情報を公開するなど)
次回もサーキュラーエコノミー型実践モデルの実例を紹介しながら、サーキュラーエコノミーについて考えていけたらと思ってます。
最後に
来月10月12日(土)と13日(日)にOKS_CAMPUSにて「地球とワタシに素敵な未来を!笑顔でつながる2日間」と題してOKS UNPARALLELED OPEN CAMPUSを開催します。地球とココロに優しいプログラムが盛り沢山です。皆様の参加お待ちしてます。イベントの最新情報はこちらからチェックしてください。(もう間もなく公開です。)