こんにちは。
大泉農場を運営しています Keen です。
皆さん 最近”夢”見てますか🐑🐑🐑
私は栽培している作物を畑いっぱいに育ててる夢を時々見ます。
最近は『綿』の夢をみました🌃
今回は、実物はなかなか馴染みがないけど、私たちの着る服に使われてたり
実は身近にある『綿』について私の夢で見たものを
1つ1つ紐解き、現実の世界の状況も含めてのおはなしです。
⭐ 夢 で 見 た は な し ⭐
それは見渡す限り、↑白い丸っこいものが目の前に広がる幻想的な光景でした。
それらを収穫し、さぁ自分の T シャツを作ろう!なんてところで目が醒めました。
良い夢は鮮明に記憶し、悪い夢は消去するという都合のいい脳みそをしているので、良い夢って割と覚えています😂
目が醒めると、まずやったことは
・T シャツ 1 枚作るのに、どのくらいの綿が必要なんだろう❓
1 つ調べ始めると色々な疑問が湧いてくるものです。
・今の綿の生産/栽培ってどうなってるのだろう❓❓
・綿ってどうやって布になってるのだろう❓❓❓
などなど
それでは 1 つ 1 つ紐解いていきます。
⭐T シ ャ ツ 1 枚 作 る に は ?⭐
一般的な T シャツ1枚作るのに↑コットンボールが約 100 個ほど必要と言われています。
綿の 1 株におおよそ20 個ほどのコットンボールが成ると言われ(大泉農場の綿の木は5 個くらいでした)そうすると綿の木5 株で T シャツ 1 枚作るような計算になります。
コットン T シャツなんて世の中に膨大な量あると考えるとどれだけの人がどれだけの綿を栽培し収穫
してるのかと考えさせられます🙄
⭐今の綿の生産/栽培ってどうなってるのだろう??⭐
『フェアトレード』
この言葉だいぶ浸透し、1 度は聞いたことがあると思います。
直訳すると「公平・公正な貿易」つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」。
※上記参照ページ より抜粋
先進国では、日用品・食料品が安い値段で購入できる他方で、それらを生産する国々では
●正当な対価が生産者に支払われない
●生産性を上げるために必要以上の農薬が使用され環境が破壊される
●生産する人の健康に害を及ぼす
●小さな子どもたちも労働力として駆り出される
アサイーなど流行りましたが、裏では児童労働などの問題もあったようです 。tamura さ ん の 以 下 の 記 事 で 学 び ま し た 。 【アサイーボウル】
誰かが良いおもいをしている一方で、地球や世界のどこかの誰かが生きるために大変な環境に置かれている。
特に世の中のトレンドになっているものは体験するのも大事ですが需要が急激に高まる分、供給側に大きな負担がかかっていることも考えられるので、合わせて生産する側の実情を知ろうとすることが重要だなと思います。
こちらのフェアトレード(https://www.fairtrade-jp.org/about_us/)のHPに世界の綿の栽培について分かりやすくまとまっている記載がありましたので、ご紹介します。
コットンの状況について
●世界 70 カ国以上で、およそ 1 億世帯がコットン生産に従事
●カメルーンやマリなどの西アフリカや、インド、パキスタンといたアジア地域の開発途上国にとっては、国の経済や人々の生活を支える重要な輸出農産品
●綿は世界中の農耕面積の 約 3 %足らずの栽培農地面積
●世界で使用される殺虫剤の約 16%、農薬全体 の 約 10 % がコットン農場で使われているという報告があります(PESTICIDE ACTION NETWORK, 2007)
【農薬・化学肥料を使わず】に栽培する私としては、最後の 2 つは衝撃です。
農耕面積が小さいにも関わらず大量の殺虫剤が使われている現状😞
さらにコットン栽培は、大量の水を必要とします。先にあげた栽培地域をみても水資源が乏しい国で盛んに行われています。
1 キロのコットンを作るためには、約 1 万リットルの水が必要なんて言われたりします。
このような背景もあり地球にも人にも負荷をかけない栽培であったりコットンを多く使う先進国の意識の変化や行動が大事になっています。
⭐大泉農場では⭐
固定種の”和綿”を【農薬・化学肥料を使わず】に育てています。
和綿の国内の生産量はとても少なく今回、栽培して初めて種と綿を切り取る作業をして思いましたが、繊維がとても短く、糸にする紡績の効率も良くありません。
世の中でオーガニックコットンと言われるのはほとんど洋綿です。
洋綿の方が和綿よりコットンボール1つの大きさが大きく繊維も長いため大量生産を考えたときに和綿という選択肢はなく生産量も少ないのが現状です。
⭐綿ってどうやって布になってるのだろう???⭐
今回は工業生産における工程ではなく、人の手間をかけて行う工程をみていきます。
1️ ⃣ 摘みとった綿〔綿花:めんか〕から種を取る〔綿繰り:わたくり〕
→今回、ここの工程をやってみました。これも腰痛持ちにはキツイ姿勢で長時間やるなんて大変です。
その時の様子はこちら
なにせ、1つの綿のまとまりに種が複数できていて手でほぐすには膨大な時間がかかります。
2️ ⃣ 綿毛をほぐす
3️ ⃣ 糸車を使って糸を紡いでいく
生地のベースとなる糸ができます。産業革命以降 機械化されるまでの人の手による作業を考えると大変な労力だったなと感じます。
その分、当時の人々の着る服 1 枚の重要さが分かります。
一方で現代の我々は1枚1枚の着る服に対する価値観が希薄になっているかもしれません。
コットンに限った話ではありませんが大泉工場では、着終えた洋服をすぐに捨てるのではなく洋服を必要 と す る 別 の ひ と に 届 け る 服 の 回 収 を す る OKS REUSEBOX🌍を設置し、取り組みを行っています。
miita さ ん が書いた以下のコラムに概要がまとまっています。
【服の回収!OKS REUSE BOX!】
素材を作るのに大きな負担があるからこそ、使い捨てにするのではなく必要な誰かに届けてあげるという仕組みがもっと日常に根付くといいなと思います。
⭐さいごに⭐
いかがでしたでしょうか。夢1つからでも探求心が湧き、新しい知識を得るキッカケになります。
夢って自分では意識できてないけれども潜在的にあるものをイメージとして具現化したものなのかもしれません。
となると私がこれからの 10 年でやることは1 つ
お分かりですよね・・・🌱
おわります。
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