キャッシュレス決済「不可」から結果との因果関係を見極める

日本のブランドが売っているプロテインの飲みやすさに驚愕し、毎日続けようと心に決めた、KANです(決してマッチョになりたいわけではない)。

昨今、キャッシュレス決済が当たり前の世の中になっています。

自分はモバイルSuicaを至るところで使っているのですが、先日、改めて「うーん、なるほどぉ」という学びがあったので、それを今日はお伝えしたいと思います。

■キャッシュレス決済NGのお店の壁にぶつかる

とある日のお昼時、久々にがっつりとしたランチを食べたいと、近所の居酒屋さん伺いました。

この居酒屋さん、お米にこだわりを持っており、昨今の米不足に反して、一杯まで土鍋で炊き立て、ツヤッツヤのふっくらご飯がおかわり無料。おかずも、どれを選んでもかなりクオリティの高い和食を、適正価格で提供してくれる、隠れた名店と言っても過言ではないお店です。

そんなに大きなお店ではないのですが、その日は入店すると、3名のスタッフさんで運営されていました。

フロントに立っている方は、少しお年を召されたコワモテの金髪の男性で、ちょっと威圧的な接客に驚きつつも、席について注文。

ほかほかの美味しいご飯を頂戴し、いざお会計のタイミングでレジに行くと、「ランチタイムは現金でのお支払いのみ」との文言が掲示されていました(夜の時間帯は、あらゆる決済システムが使用可能)。

以前来た際もそうだったので、普段あまり使わない現金をちゃんと準備しており、1,500円のランチ代に対して、10,000円でお支払い。

すると、先ほどのコワモテのスタッフさんが「細かいのないの?」と言ってこられました。

レジを見ると、確かに5,000円札が最後の一枚。

いや、あれば細かいのでお支払いしたいのは山々だったのですが、あいにく持ち合わせがなく、そのままお会計。

その時、なんとも言えない、微妙な気持ちになりました。

■考察:なんでできるのにしないのか?

確かに、12円のうまい棒を買うときに、10,000円を出されたら「両替所じゃねーんだよ」という対応をされるのは理解できますが、今回はいくら適正価格と言っても、1,000円は超える定食です。

そもそも、キャッシュレス決済ができるお店が、お店の都合で現金払いのみにしているのであれば、釣り銭もしっかり用意しておいてもらえたらいいのになと。それをお客様に「細かいので払えよ」というのは、筋が通らない気がしたんです。

お気に入りのランチを楽しめるこのお店。また来たいという気持ちがあるので、「なぜこのお店は、ランチタイムに現金払いのみになっているのか」を考えてみることにしました。

考えられるのは、下記のいくつかの理由。

1.手数料の削減

ご存知の通り、キャッシュレス決済を活用するためには、決済代行業者さんに支払う手数料が発生します。

ランチメニューは比較的安価なメニューが多く、お客様の回転も早いため、手数料が利益を圧迫する可能性があり、それを回避するための施策として、現金決済のみにしている。

2.現金管理のバランス

現金の支払いが極端に少ないと、夜の営業の際に、釣り銭の管理や、手持ちの現金が不足する可能性があります。

ランチタイムに現金を増やすことで、釣り銭の流れをスムーズにするという目的があると考えられる。

3.システムトラブル回避

ランチタイムのようなお客様の回転が早い時間帯、システムが混雑してダウンするリスクが少なからずあり、それを事前に回避する狙いがある。

4.後処理の簡素化

短い時間で多くのお客様を捌くランチタイム。閉店後の作業を、現金決済のみにすることで簡素化、人件費を削減することが可能。

こんなところでしょうか。

■ランチをするときは細かい現金を

今回に関しては、どこに当てはまるか、店長さんに聞いてみなければ分かりませんが、物事の裏側をちょこっと考えるだけで、受け止め方が変わってきますよね。

1が理由の場合は、商品クオリティから考えて、もう少し単価を高めることで解決できる気がしています。ただ近隣に、同じようなメニュー(クオリティではなく、あくまでメニュー内容)のお店が複数店舗あるので、若干リスクがあるかもしれない。

2の現金管理のバランスを、先のスタッフさんが考えていたとしたら、確かに細かい現金でお支払いして欲しい気持ちが理解できます。最近は、銀行で両替するにも手数料がかかってしまいますからね。。。

3に関しては、店舗側としてはどうしようもないトラブルになるので、事前に回避する手立てを打つのは正しい選択の一つ。

最後の4に関しては、人によっては「キャッシュレス決済の方が、処理が楽」という考えもあるので、今回は当てはまらないのかなと思っています。

結論、自分の中では2の現金管理のバランスのためというのが、このお店の考えであると判断し、今後は、細かい現金を持って伺おうと決めた次第です。

ランチタイムは極力、細かい現金を持ち歩きましょう!

■なぜ?を持つことの必要性

日々生きている中で、「なぜだろう」という思考を持ち続けることは、とても重要なことだと考えています。

なぜ?を突き詰めることで、知識を深めるきっかけになったり、問題解決の力が身につきます。なぜ?を突き詰めることで「問題の原因」が明確になり、どうすればいいのか次のアクションが導き出される。つまり原因と結果の因果関係を見極めることができるわけです。

そして自分が一番重要だと思うのは、なぜ?を持ち続けることにより、物事に対して挑戦する心が育つということ。皆さんも日々、少なからず疑問を持つシーンがあると思います。

よく登場する写真ですが、このKOMBUCHAとの出会いが、今に繋がる(2012年LAにて)

自分にとっては、2012年、LAで出会ったKOMBUCHAのなぜ?が、とても大きな挑戦のきっかけになったと断言できます。

最初は、アメリカ人はなぜ、昆布茶をこんなかっこいいボトルに入れて飲むの?という疑問からスタートしました。そこからなぜ?を探求し、体験(KOMBUCHA≠昆布茶)することで、知識を深め(発酵飲料という新しいカテゴリーを知る)、さらにそれと、腸内環境が乱れているという問題を解決する「答え」がつながり、全く新しいビジネスを始めるきっかけになりました(ブルワリーを作って世界最高水準のプロダクトを製造販売する)。

なぜ?から始まる挑戦はもちろん、失敗もあります。しかしなぜ?を持ち続けることは、失敗しても、学び続ける強い心を作る「助け」にもなるのかなと思っています。

ぜひ日常の小さななぜ?から、新しい価値を見出し、そして生み出し、素敵な世の中を作っていきましょう。

_SHIP KOMBUCHA

大泉工場