環境保護と未来を育む!木のおもちゃ

こんにちは

今回コラムを担当します。大泉工場の内田です。

今年の3月に初孫が生まれ、初めてのクリスマスを迎えます。どんなプレゼントが良いのか?日々悩んでいます。環境にやさしく、口に入れても安全なおもちゃ。そんな時に目に留まったのが「木のおもちゃ」でした。

今回は、子供の豊かな心を育むアイテムと云われている「木のおもちゃ」のメリットをお伝えします。

木のおもちゃ

森林浴に出かけると心が温かくなる感覚を覚えたことがある方も多くいると思います。

同様なことが、木のおもちゃを見たり、触ったりすることにより木のおもちゃを通じて自然のぬくもりを感じることが出来ると思います。遊びを通じて自然のぬくもりを感じることで、木のおもちゃは木育につながるといわれているそうです。

第一のメリットは「木育」

「木育」とは、2004年に北海道庁が提案した教育概念です。幼少期に「木や森、人との関わりを経て豊かな心を育てる」という目的で発足されました。木育では、木製の製品に触れることだけではなく、木の命や森林環境に目を向け「木と人のつながり」を意識することが重要視されています。北海道から始まった木育は、今や全国に広がり様々な地域で木育活動が取り組まれています。

子供の頃から木を身近に感じることで、自然の多様性や環境問題などを自分ごととして捉え、主体性や多面的な視点を育むことが期待されているそうです。

なるほど、あらためて木のおもちゃの魅力が見直されたのですね。

第二のメリットは「環境」

環境保護

木のおもちゃに使用されている木材は、持続可能な森林管理がなされている場合、再生可能な資源として利用できます。持続可能な森林管理とは、適切な管理のもと木を伐採し、伐採後も植林するなどをして、森林が再生するように努めていることです。

例えば、FSC認証Forest Stewardship Council)のついた木のおもちゃは、環境保護と社会的責任を持つ森林管理が行われていることを示しています。このように木のおもちゃは、環境にやさしい選択肢として注目をされています。

二酸化炭素の削減

森林や木材は、二酸化炭素の吸収源としても機能します。樹木は成長の過程で二酸化炭素を吸収し、炭素を固定します。そのため、木材製品を長く使用することは、二酸化炭素の大気中への排出を抑える効果があります。また、森林を適切に管理すれば、二酸化炭素の吸収量が高まるといわれております。

例えば、適切に手入れされている36~40年経ったスギ人工林1ヘクタールが、1年間に吸収する二酸化炭素の量は約8.8トンと推定されています。

持続可能な森林管理のもとで生まれた木のおもちゃを長く使用することは、気候変動の対策にも有効と言えるでしょう。

プラスチックの削減

木のおもちゃは、製造から廃棄までの環境負荷がプラスチック製のおもちゃに比べると低いといわれています。

プラスチックの主な原料は原油に含まれるナフサという成分です。

では、どのように造られるのでしょうか?

原油をプラスチックにするために、まず運ばれるのは、「石油精製工場」という場所です。原油を石油精製工場で熱することで、石油ガス・ガソリン・ナフサ・灯油・軽油・重油・アスファルトに分けます。

原油からナフサが取れたら、ナフサをさらに熱して、エチレン・プロピレン・ブダジエン・ベンゼンなど、プラスチックのもとになる材料につくりかえます。さらにエチレンやプロピレンをたくさんつなぎ合わせることで、「ポリエチレン」や「ポリプロピレン」など、わたしたちも知っているプラスチック原料がつくられます。

製造過程では大量のエネルギーを消費し、温室効果ガスが排出されます。

プラスチックは成分分解が低く、廃棄物として環境に負担を掛けるとともにマイクロプラスチックとして浮遊し、土壌汚染や海洋汚染などの環境に与える影響は少なくありません。一方で木のおもちゃは生分解性が高く、自然に土にかえる素材のため環境に与える影響は少ないといわれています。

木のおもちゃは、遊具の機能を備えた未来の環境や社会に貢献する重要なアイテムのひとつだと思います。持続可能な未来を築くために、木のおもちゃを積極的に選びたいと思います。

まとめ

大泉工場の製品は、人にも地球にも優しく、安心安全に頂いて頂くことにこだわり製造しています。上記で紹介したKOMBUCHA、POPCORNのほかに1110CAFE/BAKERYではプラントベースのロールパンをお楽しみいただけるだけでなく、オーガニック、環境への取組を発信する拠点でもあります。

大泉工場CAMPUSは科学、芸術、自然を融合させた環境づくりに取り組んでいます。

「素敵な環境を創造する」ために循環型のコンポスト運用やコンブチャの製造の段階で排出される水蒸気や排水、廃棄物などを可能な限り減らし再利用し、地球環境にやさしい循環型農業を実践しています。

ぜひ一度訪れ、体験して下さい。