What do you think about public art? パブリックアートで何を思う?

こんにちは!デザイン周りを担当しておりますPRのJUNです。
大泉工場の掲げる『地球を笑顔で満たす』『素敵な環境を創造する』に共感して一緒に働いています。

今回は、今息子とプチハマりなパブリックアート巡りについてです。公園に行った帰りに必ず寄っていく場所で、すごくオススメなので少しご紹介します。巡りといっても、今はまだ一地区のことですが、少しずつ足を広げたいと思ってます。
ハマっているのはまとめると以下の理由から

1. 日常の中にあるアートを発見する喜び

  • 意外な場所での発見
    公園の片隅、ビルの壁、駅前広場など、思いがけない場所でアート作品を見つけると、新たな驚きと感動があります。
  • 探索の楽しさ
    地図やガイドを片手に、街を歩きながら作品を探す冒険感覚が楽しめます。

2. 街並みや風景との調和を楽しむ

  • パブリックアートは、設置された場所の建築や自然と調和するようにデザインされています。そのため、作品だけでなく、周囲の景色との一体感を楽しむことができます。
  • 時間や季節によって、光の当たり方や背景が変わることで、同じ作品でも異なる表情を見せます。

3. アートのメッセージや物語を感じる

  • パブリックアートには、歴史や地域の文化、社会的なメッセージが込められていることが多いです。作品を見ながらその背景や意図を考える楽しさがあります。
  • ガイドツアーやアプリを利用すれば、アーティストの思いや作品にまつわるエピソードを知ることもできます。

身近な、街パブリックアート

1994年度の日本都市計画学会設計計画賞受賞をはじめ、都市計画の観点からも高い評価を受けている「ファーレ立川」です。アートディレクター・北川フラムさんにより街は森に見立てられ、「世界を映す街」・「機能(ファンクション)を美術(フィクション)に」・「驚きと発見の街」の3つのコンセプトのもと、森に息づく小さな生命(妖精)のようにアート「ファーレ立川アート」が設置されました。
36か国92人の作家による109点のアートは、車止めやベンチ、街灯、換気口など街の機能を併せ持ち、20世紀末の現代世界を映し出しています。「ファーレ立川アート」は、パブリックアートの代表例として図工の教科書に掲載されるだけでなく、2008年より立川市の小学生の授業に取り入れられ、地域の生きた教材となっています。

前述してるように109点も点在しているので、探しながら全部制覇するのはなかなか大変です。我々も8回行ってますがまだまだです・・・。
その中での我々のお気に入りは(行ったら必ず見たり体験する)3選のご紹介です。

NO.109
舗道そのものが車になる
セントルイスのルミエール公園や、アトランタの「柱の庭」、渋谷マークシティーのエントランスデザインなど手がけたヴィト・アコンチ氏の作品。アコンチは空間の意味をがらりと変えてしまう仕事をする作家ですが、こちらの作品は、車社会に対する疑問。

この作品はかならずといっていいほど体験(座る)を促してます。我々も必ず座り写真を撮る(毎回・・・。)

NO.82
関係-未来・2132年、関係-未来・ 2155年、関係-未来・2157年
この作品の河口龍夫は時間や物質の関係を見せようとする作家。ここでは街に植えられた3本の桂の樹にそれぞれ直径の違った3つの銅の輪をはめました。
この輪はそれぞれ2132年、2155年、2157年に予定される木の幹の太さなのです。私たちがそれを見て都市の中に移植された木の生命とその未来に思いをはせ、人間自体を考えるという仕掛けになっているのです。

行くたびに木の成長を確認したりして、太くなったなど言い合うのがお決まりの場所。確かめることの出来ない太さを未来に託す、想うを考えされる作品。

NO.73
objects(strangers) 
ナイジェリアにあるアクパンの村では、村人それぞれがいちばん素晴らしい姿の肖像を注文しに彼のところにやってきます。普通は正装の姿を、サッカー選手ならボールを蹴った瞬間を頼むのです。それはやがて注文主が死んだときにお墓に建てられます。そのつくり方がまた面白い。砂で型をつくりコンクリートを流し込み腹と背中を貼り合わせその後に着彩するのです。立川にナイジェリアの首長が勢揃いです。

勝手にこの作品が、このエリアの象徴的である気がしていて、息子は最初怖がっていましたが時を追うごとに寄らないと気が済まないまでになっています。

この他にもたくさんあるので、皆さんのぜひお気に入りを見つけてくださいー。

パブリックアートとは

前後してしまいますが
パブリックアートとは、公共の場所に設置されるアート作品のことを指します。都市空間や自然環境の中に配置され、地域住民や観光客など幅広い人々に楽しんでもらうことを目的としています。以下は、パブリックアートについての主な特徴や目的です。

特徴

  1. 場所との調和
    パブリックアートは、その設置場所の特性や歴史、文化に応じてデザインされることが多いです。
  2. 多様な形式
    彫刻、壁画、インスタレーション、ライトアート、サウンドアートなど、さまざまな形態が存在します。
  3. 参加型の要素
    一部のパブリックアートは、観客が直接触れたり、作品の一部として参加できるインタラクティブな仕掛けが含まれています。

目的

  1. 地域の魅力向上
    パブリックアートは、街並みを美しくし、地域の魅力を高める役割を果たします。
  2. 社会的メッセージの発信
    環境問題や社会問題についてのメッセージを込めた作品も多く、観客に考えさせるきっかけを提供します。
  3. 住民とのコミュニケーション
    地域住民との交流を深める手段として活用され、地域コミュニティの一体感を促進します。

日本の有名なパブリックアート

  • 草間彌生の「南瓜」(直島)
  • 奈良美智の「A to Z」プロジェクト
  • 六本木ヒルズの巨大蜘蛛「ママン」(ルイーズ・ブルジョワ作)

こうしたアート作品は、街や自然環境に溶け込みながらも、独自の存在感を放ち、訪れる人々に強い印象を残します。

まとめ

パブリックアートは、単なる装飾ではなく、地域や社会を活性化し、人々に新たな視点や経験を提供するものです。設置される場所や時代に応じて柔軟に形を変えながら、共感や対話を生むアートとして進化し続けることが期待されます。パブリックアート巡りは、街歩きや観光にアート鑑賞の楽しさを加える魅力的な活動になることと。皆様のお住まいの近所にも、きっとパブリックアートがあると思いますので意識して見てもらうと豊かな気持ち、新たな考えなどポジティブなことが多いかと思います。

最後に我がCAMPUSのパブリックアート

大泉工場のCAMPUS内にARTが鎮座してます。2点ご紹介です。
1,「self responsibility forest」
 素材:ステンレス、鉄、植栽、土、石、水
 サイズ:w 3400×d 2400×h 2300

「reason seed」の種の部分が発芽しのび上がる様をイメージしています。種の中には、沢山の種類の植栽が共存し小さなオアシスと共に育ちます。理性を表している種内部の世界は、街や社会あるいは大泉工場の社員を表しおり、それぞれの樹種があるようにいろいろな個性がお互いを支え合い、実らせ花を咲かせ、それぞれが大きく育ちます。作品素材として一般鋼材の鉄とステンレスを使用しおり鉄の経年劣化を時間と共に見ることができ、サビや腐食していく理性の種の殻を越え育ち続ける植物達と共に皆さんが大きく発展することを願って育ち続ける作品となっています。

2,「reason seed」
素材:コールテン鋼、鋳鉄
サイズ:h 1500×w 1600×d 300

鼻先に種を持った子どもの象をイメージさせる形態をしています。象は感情、鼻先の種は理性を表しています。象の印象はどこか人の感情と似ています。感情は巨大な存在で気まぐれな気分屋でもありますが攻撃力が強く人を押しつぶす力を持ち、暴れ出すと手に負えないですが人懐っこく優しい面や憎めない存在でもあります。鼻先の種は理性を表しており、理性はコントロールするのが難しくとても小さな存在で力が弱いですが、自分の心の背中をそっと押してくれます。この「象と種」の「感情と理性」を健やかに育む想いを作品に込めており大泉工場の活動理念「素敵な環境を創造することで、地球を笑顔で満たす」を象徴する作品となり地域の方から大泉工場は「象のいる洋館だよね。」と親しまれる存在を目指してます。
また素材として使用している鋳鉄とコールテン鋼は耐候性が強く、鋳鉄は自動車部品と作品設置工事中に地中から出て来た鋳物のガラを作品の一部として使用しています。大泉工場創業時の鋳物生産時の名残を作品に活かしてます。

8:00-17:00 OPENしているので、ぜひお気軽に見に寄ってください。