意識を広げる旅のすすめ

可能な限り旅に出よう。旅先で自分の無知を再認識することは、謙虚でありながら刺激的な経験だ。

これは、僕の人生の中で最も大切にしている金言の一つです。この言葉をくれたのは、米国のクリエイター専門誌「Graphic Design USA」による、「過去50年でもっとも影響力のあるアート・ディレクター」トップ10に選ばれた、世界屈指のクリエイターであり、現在もファーストリテイリングのグローバルクリエイティブのトップとして活躍するジョン・C・ジェイ。

彼と初めて出会ったのは2013年、ポートランドの彼のオフィスにて。それから10年以上が経ちますが、この言葉は今もなお、僕の中に深く刻まれています。


きっかけは意識していないと訪れない

僕は毎年、海外を含め、さまざまな場所を訪れることを大切にしている。訪れたことのある場所でも、初めての地でも、新たな刺激や考え方を得られるから。

旅の本質とは何か? それは、単に場所を移動することではなく、そこで、どのように(誰と)時間を過ごすかにあると考えています。

ガイドブックを片手に、名所を巡ることも一つの経験ですが、それだけでは情報を受け取るだけの一方通行な体験になりがち。しかし、その土地にじっくりと時間をかけ、現地の人と交流し、彼らの生活に触れることで、自分の価値観や視点が試されるのです。

それは時に、自分の無力さや視野の狭さを思い知らされる瞬間でもあります。しかし、それをネガティブに捉えるのではなく、新たな気づきとして自分をアップデートし、次のアクションに活かすことができるかどうかが、重要。


旅先は海外だけではない

「人生は旅だ」という言葉が、かつてのテレビCMで流れていましたが、それはまさに真理だと思います。

旅とは、飛行機に乗って遠くへ行くことだけではない。日常の中にも、旅は存在する。

例えば、近所のスーパーやコンビニ、カフェやサウナに行くときも、ただ目的を果たすのではなく、意識を向けてみる。陳列棚の商品パッケージが変わっていたり、店のメニューが新しくなっていたり、スタッフの接客スタイルが違っていたりするかもしれない。こうした変化を敏感にキャッチすることが、新たなアイデアや次の一手につながります。

日常の当たり前の風景に違和感を持つこと。そして、その違和感を掘り下げて考えること。そこから、自分の人生や仕事における新たな可能性が広がります。


旅を通じて新しい価値を生み出す

旅に出るということは、単に物理的な移動ではなく、意識を広げ、環境を見つめ直し、新たな刺激を享受することです。

僕自身、大泉工場という会社で、さまざまな挑戦をし続けていますが、その原動力の一つが旅にあります。新しい場所での気づきが、新しい事業のアイデアになり、次のアクションへとつながる。

大切なのは、インプットとアウトプットのバランスを整えながら、自ら新しい価値を生み出していくこと。

意識を広く持ち続け、日々の中に旅を見出そう。そこには、未来を切り拓くヒントが必ずあるから。

10年以上前の旅先で出会ったKOMBUCHAが、大泉工場の主幹事業になり、世界へと羽ばたこうとしています

旅に出るチャンスがある環境

大泉工場は、提案次第で、さまざまな経験をインプットできる組織を目指しています。

「素敵な環境を創造する」というVISIONを体現し、人生をより豊かにするために何が必要なのかを考えると、日々の暮らしの中に旅を取り入れることがとても重要です。

幅広い知見と関心を持ち、共にアウトプットできる仲間を、募集しています。

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