直感が教えてくれたこと

こんにちは!デザイン周りを担当しておりますPRのJUNです。
大泉工場の掲げる『地球を笑顔で満たす』『素敵な環境を創造する』に共感して一緒に働いています。

息子がレゴに夢中になって遊ぶ姿を見ていると、私にとっても学びの時間になることがあります。彼は説明書を見ず、色や形、手触りだけで直感的にピースを組み合わせていきます。その手つきには迷いがなく、まるでレゴのピースが「こう使ってほしい」と語りかけているかのようです。

ある日、息子は独創的な乗り物を作っていました。タイヤが片側に三つ並び、逆さになったドアのパーツが翼のように広がっています。私の目には「バランスが悪そうだな」と映りましたが、息子は満足げな様子でした。「ここを押すと動くんだよ!」と言いながらスロープに乗せると、予想以上にスムーズに滑り出しました。その瞬間、私は思わず「なるほど」と感心しました。

息子のレゴ遊びを見ていると、アフォーダンスという言葉が思い浮かびます。アフォーダンスとは、物がその形や質感を通じて、どのように使われるかを自然に伝える性質のことです。たとえば、ドアの取っ手は「握る」ことを示し、椅子は「座る」ことを誘います。それと同じように、レゴのブロックも、どのように組み立てられるかを無言のうちに示しているのです。

しかし、息子はその枠にとらわれることはありません。レゴのピースが本来意図された使い方を超えて、新たな意味を持つ瞬間を、彼は直感的に見つけているのです。細長いパーツは「羽」になり、透明なブロックは「魔法の装置」になります。彼にとってアフォーダンスとは、固定されたものではなく、新たに発見し、広げていくものなのかもしれません。

「このピースはこう使うもの」──大人は無意識のうちにそう考えてしまいがちです。しかし、息子は違います。彼は、物の形状から直感的に新しい可能性を見出し、自分なりのルールを生み出しています。レゴの世界では、彼の創造力こそがアフォーダンスを決定づけているのではないかと思います。

その姿を見て、私は考えました。アフォーダンスとは、デザインの中に固定されたものではなく、使う人の感覚や発想によって変化するものなのではないかと。息子のレゴ遊びは、それを私に教えてくれました。

「ねえ、パパも作ってみて!」

息子が差し出したブロックを手に取ります。私は、彼のように自由な発想で新しい可能性を探すことができるでしょうか。大人になって忘れがちな直感を、鍛えるべく一緒に作りました。

アフォーダンスとは、単に受け取るものではなく、私たちの関わり方によって形を変えていくものなのかもしれません。レゴのピースを手にしながら、私はそんなことを考えていました。

この考え方は、レゴだけに限られたものではないでしょう。例えば、我が社大泉工場サーキュラーエコノミーの取り組みもまた、物の価値を一度決めつけるのではなく、新たな使い方を見つけ、循環させることで持続可能な社会を築いています。廃棄されるはずだった素材がアップサイクルされ、新たな価値を持つ製品へと生まれ変わる。それは、息子がレゴのピースの使い方を自由に再解釈するのと同じように、固定観念に縛られず、新たな可能性を探ることにほかなりません。物の価値を再発見し、新しい使い方を見つけること。それは創造性の原点であり、持続可能な未来への第一歩なのだと思います。

そんな発見をもっと体感したい方は、ぜひ大泉工場のCAMPUSに遊びにいらしてください。循環するものづくりの現場を体感し、新しい価値を見つけるヒントを見つけられるかもしれません。