宇宙でも、発酵とやさしさを

こんにちは!デザイン周りを担当しておりますPRのJUNです。
大泉工場の掲げる『地球を笑顔で満たす』『素敵な環境を創造する』に共感して一緒に働いています。

通勤時にラジオを聴くのが日課になっているのですが、ある日耳にしたのは、宇宙飛行士・野口聡一さんが語る宇宙での暮らし、そして宇宙食についての話でした。
その中でも特に印象に残ったのが、限られた環境の中で工夫を重ねる「食」の在り方。
ふと、私たちのプロダクト _SHIP KOMBUCHA や、1110 CAFE / BAKERYで人気のシナモンロールが、もし宇宙で飲まれたり、食べられたりする日が来たら――そんな想像が、今回のコラムのテーマです。

「宇宙食」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?
私は、無機質な銀色のパッケージ、ストロー付きのゼリー状食品、粉末状のスープ。——宇宙食は、あくまで“食べること”の最低限を満たすものとの認識でした。

しかし、いま、宇宙食は「文化」や「癒し」までも運ぶものへと進化しているんですね。

宇宙食、次なるステージへ

ここ数年で、宇宙食のあり方は大きく変化しています。
JAXA(日本)、NASA(アメリカ)、ESA(欧州)など、世界各国の宇宙機関が「食文化の再現」に本腰を入れ始めています。

その背景にあるのは、ミッションの長期化です。
国際宇宙ステーション(ISS)では半年以上の滞在が当たり前となり、火星探査など、さらに長期にわたるミッションも視野に入っています。
そこで求められているのが、「体を維持する食」から「心を整える食」へのシフトです。

たとえば日本の宇宙食には、味噌汁やカレーといった“和食”が加わっています。
スペインはオリーブオイルを、イタリアは宇宙用のエスプレッソマシンを持ち込みました。

味や香り、彩り、食感——。
それらすべてが、「宇宙でも地球を感じられる」ために、欠かせない要素となっています。

JAXAの公式サイト「認証された宇宙日本食」には、想像を超えるさまざまな宇宙食が紹介されています。
その中から、思わず驚き、ワクワクした3つをピックアップしてご紹介します!

① うなぎの蒲焼
まさか宇宙で「うなぎの蒲焼」が食べられるなんて!
真空パックに閉じ込められた香ばしいうなぎの味は、宇宙飛行士たちのスタミナ源。限られた環境の中で、こんな贅沢ができるとは驚きです。

② 日清カップヌードル
あのカップヌードルが、宇宙対応に大変身!
無重力でもこぼれにくい設計で、お湯を注ぐだけで食べられる工夫が施されています。地上では当たり前の一杯が、宇宙では技術の結晶になっていることに感動します。

③ 白米
シンプルだからこそ、すごい。
宇宙空間でふっくらと炊きあがるように特別設計された白米。無重力の中でも、日本人にとって欠かせない“ごはん”がきちんと存在していることに、深い安心感を覚えます。

そしてふと、思ったのです。
もし、私たちの _SHIP KOMBUCHA が、宇宙船の中で喉を潤していたら?
もし、1110 CAFE / BAKERYのシナモンロールが、遠い宇宙で焼きたての香りを放っていたら?

_SHIP KOMBUCHA、シナモンロールは宇宙に行けるか

そんな背景をふまえると、私たちのプロダクトも「宇宙にふさわしい」存在になり得るのではないでしょうか。

KOMBUCHA — 宇宙でリフレッシュ!

_SHIP KOMBUCHAは、お茶に糖類を加え酢酸菌と酵母から生まれた
『SCOBY(スコビー)』を入れて発酵させた
植物由来の微炭酸飲料「発酵スパークリングティー」です。
発酵により乳酸菌や酢酸菌が生まれ、腸内環境を整え、さらに爽やかな炭酸感がリフレッシュ効果をもたらすのではないか。

宇宙の閉鎖環境では、腸内フローラのバランスが崩れやすいことが知られています。
そこにKOMBUCHAがあれば、体調維持と気分転換の両面でサポートできると考えられます。
さらに、発酵文化そのものを宇宙に持ち込む意義も大きいのではと思います。

プラントベースシナモンロール — 地球にも宇宙にもやさしい香り

宇宙空間では、匂いや味を地上ほど強く感じにくくなるため、スパイスの香りは重要な役割を果たすそうです。

1110 CAFE / BAKERYのシナモンロールは、植物由来の素材だけで作られており、バターや卵など動物性原料を使用していません。
それでも、ナチュラルな甘みとシナモンの豊かな香りが感覚を刺激し、心地よいリラックス効果が期待できます。

冷凍・解凍を経ても品質を維持しやすく、小包装にも適しているため、宇宙の環境にも対応しやすいのではないかと思います。
温めたときに立ちのぼるスパイシーな香りは、遠い宇宙にいながらも、地球の朝の記憶を呼び覚ましてくれるのではないかと想像します。

サステナブルな選択肢としても、プラントベースシナモンロールは、地球にも宇宙にもやさしい「新しい日常食」として可能性を広げてくれることと思います。

さらに、動物性原料を使用していないため、倫理的・文化的な制約にも対応でき、多国籍の宇宙飛行士にも広く受け入れられると考えます。

宇宙における「日常食」の可能性

もちろん、課題もあります。
たとえば、KOMBUCHAに含まれる炭酸ガスは、気圧差によって膨張する可能性があるため、容器の設計に工夫が必要です。
また、シナモンロールもパンくずが無重力空間に舞わないよう、パッケージや加工にひと工夫が求められます。
さらに、宇宙空間では水や熱が限られているため、調理プロセスにも配慮が必要です。

しかし、それらのハードルを乗り越えてでも、“日常の食”を宇宙に持ち込む意味は大きいと考えています。

発酵による生命のリズム、焼きたての甘い香り——。
それらはきっと、どれほど遠く離れた場所でも、人間らしさをつなぎとめる力になるはずです。
いつか、_SHIP KOMBUCHAを手に取り、1110 CAFE / BAKERYのプラントベース シナモンロールの香りに包まれ、プラントベースのスープで心をほぐす、そんな光景が、地上だけでなく宇宙のどこかでも当たり前に広がる未来を。宇宙での一口が、「地球」を思い出させる一瞬になることを、願ってやみません。