デザインの遊び心. vol.5

こんにちは!デザイン周りを担当しておりますPRのJUNです。

大泉工場の掲げる『地球を笑顔で満たす』『素敵な環境を創造する』に共感して一緒に働いています。

今の季節は、二十四節気でいうと雨水 うすい (2/19〜3/4ごろ)降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃のこと。コラムを書いている数日は、気温が高めで一気に春な気候です。そろそろコートはいらなくなってくる感じですが数日後はまた寒い予報、この寒暖差で体調を崩さず維持するのが大変です。インフルエンザもはやっているみたいですので、皆様も体調を崩さないようにしてくださいね。定期的に_SHIP KOMBUCHAも飲んで「免疫力」あるカラダつくっていきましょう!

さて、今回は「デザインの遊び心 vol.5」として、シリーズ第五弾でホントの最終章です。自分の好き・気になるを中心に展開しつつ、遊び心の発想の選択肢を紐解いていきたいと思います。デザインについての役割は様々あるものですが、ここでは特にデザインの役割を中心に感じてもらえたら嬉しいです。

遊び心の発想の選択肢

シリーズ冒頭定番となっていますが、遊び心のデザインを発想する上での選択肢を整理するとこからスタートしてみたいと思います。大きく分けて8種類、細かく分けて21種類( aからu )に分類し、各ジャンルごとに紹介していきます。 <図参照>
遊び心あるデザイン発想2今回のコラムでは、sからuをご紹介したいと思います。(薄モカの枠)
aからfはVOL.1・ gからjはVOL.2・kからoはVOL.3・pからrはVOL.4 をそれぞれチェックしてみてください。

6.「2つの効果」ーs.簡潔 ECONOMY

デザイン要件の範囲内でソリューションを見出した、最も満足度の高い遊び心。製品を登場させる必要があれば、見た目を変えることができます。切手に目打ちが必要なら、目打ちだけにしてしまったり。見出される瞬間を待っていて、奇跡のように出現するアイデアもあります。
MYコラム2月1








(左)Stockholm スウェーデン 2011年 IKEAの缶詰。
(中)Ruedi スイス 1968年 BIC社ボールペンのポスター。ペンのための、ペンによるポスター。
(右)Mendell & Oberer ドイツ 1985年 ヨットレースのポスター。ちぎれた縁に海を見たデザイナーによる発見。
素材を充分に活かしたデザイン。ふとアイデアが舞いおりた時には気持ちの良い手法です。

7.「チャンス」ーt.偶然 COINCIDENCE

偶然は遊び心を好むものにとっては最高の友人みたいなものです。思いがけない状況や関連性を利用します。遊び心を作り出すというよりむしろ、すでに存在していた遊び心を見出してます。見出すための注意力を研ぎ澄ますことが肝心ともいえます。

(左)Lambie-Nairn イギリス 2014年 負傷兵のスポーツイベント。ソリューションは名前の中にINVICTUSはラテン語で「無敗の」という意味。
(中)Paul Martin イギリス 1978年 究極のダイエットがテーマのPanペーパーバックの表紙。「Fasting(断食)」という題名を「Feasting(ご馳走)」とかけている。
(右)上/ Kiyoshi Kanai Inc 下/ Michael Stanard Inc アメリカ 1992年 美術学校 Earth Art Instituteのロゴ。パワフルな言葉が、もう1個の言葉に潜んでいる。
この手法に関しては、すぐに取りかかるのではなく使用する素材を眺め、考えを巡らしていく工程が大事。これも、しっかりはまると爽快ですね。

番外「言葉のパワー」ーu. POWER OF WORD

デザインにおいて言葉が担う役割は多いが、ときには主役になることもある。大切なのはトーンだが、エネルギーの源はアイデアにあり口調を決めていく。デザインは言葉を引き立てるものの、言葉によって覆される期待をも持っている。

(左)Hornall Anderson イギリス 2012年 エリザベス女王の在位60周年を記念する、Marmiteの限定版ラベルの商品名がMa’am(女王への呼びかけに使う表現)になっている。イギリス人が好む食品ならではのアイデア。
(中)Ogilvy & Mather イギリス 2013年 手荷物用タグに書かれた空港の略称の3文字が、旅にまつわる楽しいメッセージに変わる(Wish we were there 私たちも一緒に行きたかったな)
(右)Baxter and Bailey / Words イギリス 2014年 54Bへ引っ越しをする会社の転居の挨拶状(bを含む54行で構成されてる。)
言葉で遊び心をデザインすることは簡単なようで、簡単ではない。全ての要素で納得してもらわないと成立しないからです。この手法は遊び心のデザインにおいては、納得させたらほっこりくるものが多い気がします。

以上でシリーズ5回を通してご紹介してきた「デザインの遊び心」を終了します。この紹介をしてきて皆様も、街中などで見るデザインを新たな形で見てもらえたら嬉しいなと思います。

最後に

皆様、シリーズ1回目の問いは覚えてくださってますか?弊社大泉工場の『PLANT BASED の新感覚のおいしさ1110 CAFE/BAKERYのマークの遊び心おわかりでしょうか?』の質問。もうお分かりかと思いますが、答え合わせしましょう!答えは最後に出てきた番外編の「言葉のパワー」ですね。1110は、自然・生活・身体3つの環境が〇(マル)になるという意味が込められてつけられています。さらに川口と読めたりもしませんか?コンセプトと遊び心を兼ね備えた店名なのです。
1110 CAFE /BAKERY では3月のMENUが始まってます。ぜひ遊びにきてください。