SCOBYの将来はいかに??

こんにちは!_SHIP KOMBUCHA製造の宮尾です。

今回は「SCOBY(スコビー)」の有効活用について、まとめてみました!

みなさんご存じの通り、KOMBUCHAの発酵過程で生産される、あの「SCOBY」です。

最近では、その有効活用に関する研究が進んでいます。

バイオマテリアル

SCOBYを乾燥させてバイオプラスチックやバイオレザーのような持続可能な材料として利用する研究が進んでいます。これにより、環境に優しい製品の開発が期待されています。

  • 農業:SCOBYを土壌改良材として使用することで、土壌の健康を改善し、作物の成長を促進する効果があるとされています。
  • 医療:SCOBYの抗菌特性を利用して、創傷治療や感染症予防に役立つバイオフィルムの開発が進められています。

ちなみにこの画像が乾燥させたSCOBYです!

TAPROOMにあるので、ぜひお越しの際には触ってみて下さい!自然乾燥なので柔らかさはありますが、強度を感じることができます!

SCOBYを利用したバイオプラスチック

SCOBYを利用したバイオプラスチックは、持続可能な材料の開発において注目されています。

特徴と利点

  1. 生分解性:自然環境で分解されやすく、プラスチックごみ問題の解決に寄与します。
  2. 持続可能性:再生可能な資源であり、石油由来のプラスチックに代わるエコフレンドリーな選択肢です。
  3. 強度と柔軟性:適切な処理を施すことで、高い強度と柔軟性を持つことができます。

研究の進展

  1. 製造プロセス:SCOBYを乾燥させてから、特定の化学処理を行うことで、バイオプラスチックのフィルムやシートを作成する技術が開発されています。
  2. 応用分野:包装材や農業用フィルム、医療用材料など、さまざまな分野での応用が期待されています。
  3. 環境影響:生産と使用は、従来のプラスチックに比べて環境への負荷が少なく、二酸化炭素排出量の削減にも貢献します。

今後の課題

  • 大量生産:大量生産には、技術的な課題が残っています。(そもそもが副産物なので、これを主として製造することはさまざまなリスクを含んでいます。)
  • コスト:製造コストの削減と効率化が求められています。(まだまだ研究段階で、実用化には課題があります。)

他の生分解性材料との比較

SCOBYを利用したバイオプラスチックは、他の生分解性材料(例えば、ポリ乳酸(PLA)やポリヒドロキシアルカノエート(PHA))といくつかの点で異なります。

  1. 原材料の持続可能性:SCOBYは再生可能な資源から得られますが、PLAやPHAは主に農作物から生産されます。
  2. 生分解性:SCOBYは自然環境で比較的早く分解されますが、PLAやPHAの分解速度は環境条件に依存します。
  3. 製造プロセス:SCOBYのバイオプラスチックは比較的低コストで製造可能ですが、PLAやPHAの製造には高度な技術と設備が必要です。

まとめ

SCOBYの有効活用の方法として、いくつかの候補を見出すことはできていますが、実用化へはまだまだ前途多難な状況です。そもそも、KOMBUCHAがもっと盛り上がらないとSCOBYが全然足りない!といった状況でしょうか?? いつの日か、SCOBYで造った生分解性ペットボトルで_SHIP KOMBUCHAを発売できれば、本当に夢のようですね!