2024年11月25日 月曜日
こんにちは、矢作です。
大泉工場しかできない、大泉工場だからできる、そんな1本のコンブチャが完成しました。
さかのぼる事2024年4月
KANさんの一言からこのプロジェクトはスタートしました。
「大泉工場で育てた生姜で、コンブチャを作ろう!」
その一言を皮切りに、我々_SHIP teamと大泉農場長はさっそく打合せを始めたのです。
今回のmissionは大きく2つ
- コンブチャの「残渣」をコンポストとして活用し、生姜を育てる
- その育った生姜を使用した「コンブチャ」を作る
生姜を植えるのは2年ぶりでした。
農場長が調独自のルートで調べた、九州のとある農家さんから種生姜を仕入れると、届いた種生姜には一通の手紙。
「高齢の為、種生姜の販売は今年が最後になります。」
状態も良く肌つやもぱりっとした種生姜は、一目で丁寧に育てられた生姜であることは誰が見てもわかるもの。
技術継承の課題を感じつつ、今回最後のバトンを繋げてくれたことに感謝し、植えていきます。
まずは丁寧に土を均等に耕します。
コンブチャはじめ残渣を使ったコンポストを混ぜ、栄養のある床を用意。
その上に種生姜を置いていき、植えた上にはさらにコンブチャ製造の際に出る「有機茶葉の出し殻」をマルチング(植物の株元をさまざまな資材で覆うこと)。生姜は乾燥を嫌うため、この有機茶葉は程よい水分を与える効果でより生姜によってより良い環境に整います。
「有機茶葉の出し殻の残渣は栄養価が高く、コンポストだけではない活躍の場も模索していきたい。」と農場長は教えてくれました。
生姜植えは、KANさん、農場長、_SHIPブルワーだけでなく、
_SHIPをサポートしてくれている仲間やオーガニックパパの八尋さんにもご協力いただき、みんなで植えました!
2024年7月末
農場長のお手伝いと生姜の様子を見に農場へブルワーと再訪問。
生い茂る雑草取りと、実の肥大のために土寄せ作業も行いました。
農場長とサポーターさん達が日頃生姜を守ってくれているおかげで、雑草に負けてしまうことなく育っている様子を確認できて一安心。猛暑の中草取りを行って汗をたくさん書いた後には、_SHIPでのどを潤して水分補給。
そして2024年11月。
長い夏を経て、やっと生姜を収穫します。
この日も植え付けに参加してもらった仲間たちと行いたかったのですがあいにくの大雨の予報の為、
KANさん、八尋さん、農場長、ブルワーの最少人数で収穫作業を行いました。
雨で重たい泥を払い、丁寧に収穫をしていきます。
生姜は少しの衝撃で簡単に折れてしまうため、丁寧な収穫作業が必要不可欠。大泉農場で栄養たっぷり、横に大きくつながった生姜をきれいに収穫するのは骨の折れる作業です。
雨の中収穫作業を行った午後、その日のうちにすぐ搾汁作業。
一刻も早く搾汁することで、よりフレッシュな生姜の味わいを引き出したいブルワーは真剣な面持ち。
大泉工場が日本の総代理店を務めている、「Goodnature」のジュースマシンを使って、生姜の水分のみで濃厚な生姜ジュースを作っていきます。
搾汁の後はさっそく味見。搾りたての生姜は、辛さも感じつつジューシーな味わいで思わず笑顔が。
「GINGER SQUEEZE」完成
搾りたての生姜をORIGINALコンブチャにフレーバリングした「GINGER SQUEEZE(ジンジャースクイーズ)」
生姜にみりんと実山椒、レモンを加えて、味を整えました。
みりんは有機みりんを5~6種類を取り寄せ、アルコールを飛ばして生姜・コンブチャの良さを活かす配合に調整し、
山椒は粉ではなく敢えて実を使うことで、隠し味としての存在感を確立させています。
(製造の様子は企業秘密です、ごめんなさい)
コンブチャの残渣を使い、生姜を育て、コンブチャと合わせて製品にして、またその残渣で新たな農作物を育てる
アップサイクルにとどまらない、サーキュラーエコノミーで、しかもオーガニック。
始まりの1本を、是非お試しください。
オンラインショップはこちら
大泉工場の挑戦はこれからも続きます。
追記
今回出た有機茶葉や生姜の搾りかすは、落ち葉と一緒にまたコンポストによみがえります。
次回もお楽しみに。