ポモドーロタイマーを使うことで、コラムを書くスピードが一気に増したように感じる、KANです。
さてさて、最近めっきり寒くなってきましたね。
早朝走り始める時間はまだ真っ暗。
空気が澄んでいて、徐々に太陽が昇ってくるのを身体全体で感じることは、清々しく、気持ちいいのですが、やはり冷たい空気が肌を刺すように吹き付けてくるのは、なかなかしんどいです。
■電気使用から環境負荷を考える
外界は仕方がないとして、家の中ではぬくぬくしたいもの。
自分は起床1時間前と、帰宅1時間前に暖房をセッティングし、無人の家の中を暖めています。
ここで、電気代が「もったいない」と思われた方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
さらにエアコンを使うことで、CO2の排出につながりますし、資源の消費という観点からも、「地球環境に負荷を与えている!」という声も聞こえてきそうです。
ちょっと数字で見てみましょう。
日本の電力供給の平均的なCO2排出量=1kWあたり約0.438kg(環境省と経済産業省「温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度」)とされています。
・CO2排出量
3kW(暖房器具の消費電力)× 2時間(使用時間)× 120日(冬季期間)× 0.438kg(CO₂排出係数) = 約315kg CO₂/冬季
これは、車で約1,500km走行した場合の排出量に相当します。
・電気代
3kW × 2時間 × 120日 × 27円/kWh = 19,440円(1日162円)
これに加えて、発電から家庭に届くまでの間に発生する送電損失などもあります。
■多角的な視点で考える
確かに、自分は「素敵な環境を創造し続ける」会社の経営者であり、無駄な電力消費や環境汚染活動はしない前提で生きています。
上記のCO2排出量や電気代という視点で考えると、この不在時の2h暖房は、非効率といえます。
ただ、このことを考える際、生活の質や健康、仕事効率への影響などを、総合的に考えることが重要かなと思います。
皆さんは、寒さを我慢して仕事に取り組み、体調を崩してしまった経験なんかはありませんか?下記にいくつか、寒さによる直接的な金銭以外のコスト(リスク)を記載してみます。
<風邪を予防し、医療費を削減>
日本では風邪を引いた場合の平均的な医療費は、1回あたり3,000−5,000円とされています。また体調を崩すと仕事効率も低下し、
場合によって2,3日の休息が必要。そうなると、1日の欠勤コストが発生します。
<快適な環境が仕事生産性を高める>
英国のエネルギー研究報告によると、冷えた部屋で過ごすと集中力が低下し、仕事の生産性が最大15%低下すると言われています。
これも、仕事の時間価値が下がる=コストが発生すると考えられますね。
<暖かい環境はストレス軽減>
寒さは身体的なストレスを増大させ、免疫力の低下にもつながります。
これらの要因から、寒さを我慢する行為というのは、医療費の増加リスクや、QOL(生活の質)を下げてしまう恐れがあるのではないでしょうか。
■暖める、思考がポジティブになる
何よりも身体が健康でストレスもなく、快適な環境で生産性を高めることは、ポジティブな思考を生み出す要だと感じます。
この環境を整えた上で、素敵な環境を創造するための仕事に、取り組むことが本当に重要だと感じています。
自分の健康や生活の質を優先することは、長期的に見れば、地球環境にも社会にもポジティブな影響を与える選択と考えています。
このような視点で冬を暖かく過ごしながら、環境に配慮する生活をぜひ、試してみてください。
■大泉工場の電力は、すべて自然からの贈り物
2024年4月28日〜30日、イタリアのトリノで開催された主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合では、下記のことが採択されました
・石炭火力発電の廃止年限が、遅くとも2035年までに
・再生可能エネルギーの発電容量を、2030年までに3倍に引き上げる
・自動車の脱炭素化や海洋汚染につながるプラスチックゴミへの対策を講じる
世界が一丸となって、地球の環境問題に取り組むことは、本当に素敵なことだと思います。
そして今年、大泉工場の本社のOKS CAMPUS内で使われる電気は、すべて再生可能エネルギーで賄うことに成功しました!
OKS CAMPUS内で必要な電力は15万kwh/年に対して、屋根・地中に張り巡らせた太陽光パネルで生産可能なエネルギーは15.5万kWh/年。
1本の木は年間約22kgのCO2を吸収するとされていますので、約3,000本の植林と同等の効果が、毎年OKS CAMPUSの自然エネルギーによって賄われると考えると、感慨深いものです。
(もちろん_SHIP KOMBUCHA製造においても、電気は自然エネルギー)
そのほかにも、芝川クリーンプロジェクト(会社周辺の定期的なゴミ拾い活動)やゴミの分別、服の回収、マーケット開催時のリユース食器導入による意識改革やコンポストなどなど、小さなことではありますが、大泉工場スタッフと色々な取り組みをさせていただきました。
このコラムの発信も、その取り組みの一つです。
■2025年に向けて、一歩ずつ前進を
地球環境を守るために、私たち一人ひとりができることはたくさんあります。小さな一歩でも、それが集まれば大きな力に。今年もありがとうございました!来年も一緒に持続可能な未来を目指して進んでいきましょう。