The Circle of Desire 渇望の循環 〜ただの飲料じゃない_SHIP KOMBUCHAという存在〜

「出会いは偶然ではなく、必然である。」(岡本太郎)

2012年、KOMBUCHAとの出会いは、当時はただの偶然に思えました。でも今振り返ると、それは運命的な必然だったのかもしれません。

当時、僕はポップコーンを中心としたFUN FOODビジネスに夢中でした。「ポップコーンで世界を笑顔で満たす」という想いに取り憑かれ、ひたすら前へ進んでいたのです。しかしその一方で、僕の心の奥には、ある疑問が渦巻いていました。


「これは本当に正しいことなのか?」

その疑問が芽生えたのは、ボランティアで訪れた児童養護施設において、ポップコーンを食べることができない子どもたちの存在を知った時のこと。アレルギーや健康上の理由でFUN FOOD(楽しい食べ物)を食べられない子どもがいる。自分が夢中になっているものが、誰にとっても「楽しさ」になるわけではないという現実。
その違和感を抱えながらも、ビジネスを前に進める日々。そんなときに出会ったのが、発酵飲料 KOMBUCHA でした。

2012年LAで初めて出会ったKOMBUCHA

■昆布のお茶? そこに広がっていた新しい世界

初めてKOMBUCHAを見たとき、僕の頭の中に浮かんだのは「KOMBUCHA=昆布のお茶?がなんでガラス瓶に入れられているのか」という単純な疑問でした。
なぜかスーパーの棚には多種多様のKOMBUCHAが並び、健康リテラシーの高そうな外国人たちが、熱心に手に取っている。なぜこれが流行っているのか、最初はまったく理解できませんでした。

しかし、ふと目を凝らしてみると、多くのブランドのKOMBUCHAが、USDAオーガニック認証を取得していました。

ちょうどその頃、僕は食の在り方について真剣に考えていたタイミング。ポップコーンが食べられない子どもたちがいる現実を知り、アレルギーや健康問題に向き合う中で、一つの答えとして「オーガニック」という選択肢にたどり着いていた矢先。

だからこそ、「USDAオーガニック認証を取得しているKOMBUCHA」という事実に、僕の心は一気に引き寄せられました。そして、一口飲んだ瞬間、その衝撃は今でも忘れられない。

これは昆布のお茶じゃない。

お茶を発酵させたスパークリングティー。酸味と微炭酸の刺激、発酵特有の奥深い味わい。何よりも、それを飲んだ瞬間に感じた「身体が求めている」という直感的な感覚。
それ以来、KOMBUCHAは僕の心と身体を掴んで離さないものになったのです。

今では当たり前となった、アメリカのgrocery storeにおけるKOMBUCHAのショーケース

■_SHIP KOMBUCHA 8周年と、オーガニックの価値

今、日本で生産されるお茶のうち、どれくらいがオーガニック認証を取得しているかご存知でしょうか?

2020年の農林水産省のデータによると、日本の緑茶の総生産量69,800トンのうち、有機JAS認証を取得しているのは、たったの4.71%。
つまり、市場のほとんどが慣行栽培のお茶であり、オーガニックに生産された茶は、ごくわずかしか流通していないというのが現実。

「オーガニック」の捉え方は人それぞれかもしれません。でも、僕はそれを「未来を本気でよくしたいと考える人々や活動の総称」だと思っています。
環境問題が取り沙汰される中、地球規模の危機が本当に直面するタイミングは、もはや遠い未来ではありません。

だからこそ、_SHIP KOMBUCHAは、ただの飲料ブランドではなく、オーガニックの可能性を広げる存在でありたいと願っています。

気づけばブランドが誕生して8年になりますが、スタートした当時から、僕たちは、_SHIP KOMBUCHAはオーガニックで生産し、腸内から地球まで、すべてを素敵にするために、皆様にお届けすることを推進していました。

KOMBUCHAの世界大会で優勝するなど、成長著しい当社ブランド「_SHIP」(画像は旧ボトル)

■「オーガニックだから偉いわけではない」 それでも、心と身体は求め続ける

価格だけをみると、KOMBUCHAはけっして安い飲み物ではありません。でも、僕はどの国に行っても必ずKOMBUCHAを探します。その製造プロセスを知っていることで、このプロダクトの価値がどれだけのものかを、熟知しているから。
そしてブランドが違っても、味が違っても、「自分の心と身体が求めるもの」であることに変わりないのです。

未来は誰にもわからない。だからこそ、今、自分たちが目の前でできる生産活動と消費活動を、誠実に、正しく行うことが大切だと、僕は思っています。

特に、これからの若い世代がどんな未来に生きるのかを考えたとき、僕たちができることは何か?

その答えを探し続けながら、大泉工場では可能な限り、オーガニックなもの・ことを取り入れた経済活動を進めていきます。
それは、ただの選択ではなく、未来に向けた意志そのものだから。

責任を持って踏み出す先には、必ず光明が差します

■「渇望」は終わることなく続いていきます。

私が2012年にKOMBUCHAと出会い、その魅力に取り憑かれたように、人は何かを「求め続ける」生き物です。​健康を求め、環境のよりよい未来を求め、より良い社会を求める。​そうした渇望が循環し、次の新たな価値を生み出していきます。​

_SHIP KOMBUCHAは、その渇望に応えるために存在しています。​それはただの飲み物ではなく、「よりよい選択肢を求める」人々の手に届くべきものだからです。​

そして、その循環を加速させるのは、「何かを求めている」人たちなのだと思います。​未来の食やライフスタイルに興味がある人、オーガニックの価値を届けたい人、持続可能な社会をつくることに関わりたい人。​

私たちは、そんな「渇望を持つ人」と出会いたいと考えています。​それがどんな形であれ、あなたの渇望が、次の未来を創るきっかけになるかもしれません。​

もし、あなたも「求めている」なら、ぜひ一緒に。
大泉工場は、オーガニックな未来を創る仲間を探しています。​

渇望は、さらなる渇望を生み、新しい価値へとつながっていきます。
その循環の中で、あなたが求めるものが見つかるかもしれません。

大泉工場リクルートページhttps://www.oks-j.com/recruit