所作なき人生に、豊かさはあるか?

素敵な環境を創造し続け、世の中を笑顔で満たす活動をしている、大泉工場のKANです。

現在大泉工場では・・・・

  • 機能性発酵飲料「_SHIP KOMBUCHA」の製造販売
  • 100% Plant-Based/Naturalな素材にこだわったカフェ「1110 CAFE/BAKERY(川口市領家)、「BROOKS GREENLIT CAFE(港区南青山)」の運営
  • 約3000坪の自社敷地を活用した各種イベントを開催
  • 自社農場で野菜の有機栽培に挑戦
  • サーキュラーエコノミーの実践                            

などなど、素敵な環境を創造し、皆様に笑顔になってもらうための事業を進めています。

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ふとした事をきっかけに、美しさと豊かさとの相関関係が気になった、そんな話をコラムにしたいと思います。

近年、スマートフォンのカメラ機能は、驚異的な進化を遂げています。
小型デバイスで、誰もが当たり前のように、手軽に高品質な写真を撮影できる時代になりました。

しかし、先日ある知人と話していて、改めて考えさせられる出来事がありました。

彼は「カメラで写真を撮ること」を趣味にしており、スマートフォンの機能は極限までシンプルなものにしているそうです。
「スマートフォンで何でも撮れる時代に、なぜカメラを使うのか?」と尋ねると、彼はこう答えました。

「写真を撮る行為、そのものを楽しみたいから。」

数年前、別の知人から「最新のiPhoneがあれば、カメラは不要」という話を聞かされたことがあります。
確かに、現代のスマートフォンはミクロからマクロまで幅広く対応し、シャッタースピードや露出も調整できる。
機能的には、スマートフォンがほぼすべてのニーズを満たしてくれていると言えます。

しかし、その理論には一つ抜けているものがあると感じました。

それは 「所作の美学」 です。

■カメラを構えることの意味

僕はLeica M10-Dというカメラを愛用しています。
このカメラはデジタルでありながら、モニターがなく、フォーカスも手動。さらに、ずっしりと重い。
1枚の写真を撮るのに、ファインダーを覗き、ピントを合わせ、シャッターを切る── そんな幾つかの「所作」が求められます。

しかし、不便さを感じるどころか、その過程があるからこそ、写真を撮る行為が特別なものになるのです。

序盤に登場した知人も、同じように「所作を大切にしたいからこそ、カメラを選ぶ」と話していました。
これは単なる懐古趣味ではなく、むしろテクノロジーが発達した時代だからこそ、改めて「行為そのもの」の価値を見直す動きの一つなのかもしれません。

■所作が生み出す豊かさと、私たちの仕事

所作の美しさは、写真に限った話ではありません。

日本には、茶道や華道、剣道といった「型」を重んじる文化があります。
また、世界のテーブルマナーも、単なるルールではなく、美しい所作の一環です。

この「所作」の違いが、飲食店の印象を大きく左右することもあります。
どんなに高級なレストランでも、どんなにシンプルなチェーン店でも、スタッフの所作が美しければ、また訪れたくなる。
最近、僕がよく行くマクドナルドの接客が向上し、それに伴って来店する人の雰囲気も変わってきたように感じます。

これは、大泉工場が目指す「素敵な環境を創造し続ける」という考えにも、通じていると考えています。

僕たちは、Plant-Basedのカフェ<1110 CAFE/BAKERYBROOKS GREENLIT CAFE>や製品づくり<_SHIP KOMBUCHA>を通じて、環境に配慮しながらも、食を楽しむ「所作」を大切にしたいという想いを持っています。
KOMBUCHAに代表される「発酵」というプロセスにも、手をかける美しさがあります。
そして、単に「食」を提供するだけでなく、スタッフの一つひとつの所作が、お客様の体験を豊かにするのです。

■iPhoneの写真と、カメラの写真

ところで、誰かに写真を撮ってもらうとき、iPhoneとカメラのどちらで撮られる方が、特別な感じがするでしょうか?

おそらく、多くの人が「カメラで撮られる方が、いい写真になる気がする」と感じるのではないでしょうか。
それは、撮る側の所作が、被写体の気持ちにも影響を与えるからだと思います。

写真を撮る(撮られる)という行為が、単なる「記録」ではなく「体験」になる。
それが、カメラを使う価値なのかもしれません。そして出来上がった写真にも、少なからず影響があると考えられます。

人に限らず、作り手の想いが込められたプロダクトを撮影する際には、できる限りカメラを使い続けたいものです。

■所作を大切にする人と、一緒に未来を創りたい

僕たちは、「素敵な環境を創造し続ける」というビジョンを掲げています。

それは、食の世界でも、働く環境でも、すべてに通じる考えです。
料理を提供する所作、発酵食品をつくる所作、お客様を迎える所作──
そうした一つひとつの所作を大切にすることが、社会をより豊かにしていくことに繋がると信じています。

今、大泉工場では、そんな価値観に共感し、一緒に未来を創っていく仲間を探しています。

僕たちとともに、新しい「所作の美学」を築いていきませんか?

採用情報 | 大泉工場