- 機能性発酵飲料「_SHIP KOMBUCHA」の製造販売
- 100% Plant-Based/Naturalな素材にこだわったカフェ「1110 CAFE/BAKERY(川口市領家)、「BROOKS GREENLIT CAFE(港区南青山)」の運営
- 約3000坪の自社敷地を活用した各種イベントを開催
- 自社農場で野菜の有機栽培に挑戦
- サーキュラーエコノミーの実践 などなど
素敵な環境を創造し続け、世の中を笑顔で満たす活動をしている、大泉工場のKANです。
「先のことより、目の前のことに集中しよう。」
そんな言葉を耳にすることは多いし、それも確かに正しい。
でも僕は、目の前のことだけに囚われず、“ほんの少し先”を意識して動くことが、実は最強の習慣をつくる鍵なんじゃないかと思っている。
毎朝、起きて最初にするのはベッドメイキング。枕が二つと、掛け布団一枚というシンプルなベッドだけれど、これを整えることが僕の1日の始まりだ。
この習慣との出会いは、もう20年近く前。熊本で暮らしていた頃、仲の良かったデザイナーの家に、夕方遊びに行った時、ベッドがホテルのそれのように整えられているのを見たのがきっかけだった。
彼女はとてもクリエイティブでおしゃれな人で、当時の僕には、それが当たり前だよという生き方が、とても新鮮に映った。
正直、それまでは朝、ベッドを整えるなんて、考えたこともなかった。でも、それから徐々に、自然と僕の生活にもその習慣が入り込んできた。
年齢を重ねるにつれて、人は「慣れ」や「面倒くささ」に支配されがちになる。
でも僕は、けっこう新しい習慣を取り入れることに前向きだ。それは、常に“ちょっと先”を意識して行動するようにしているから。
帰宅して最初に目に入るベッドが整っているだけで、気持ちが整う。玄関の靴がきちんと揃っているだけで、心に余裕と余白が生まれる。
僕自身、もともと几帳面な性格ではないけれど、「ちょっとだけ先」を意識することが、結果的に生活の効率や心地よさにつながっていると実感している。
僕たちが経営している「1110 CAFE/BAKERY」では、本当にありがたいことに、週末になるとたくさんのお客様が来店してくれる。
カフェスペースの椅子やテーブルは、もちろんお客様たちが自由に動かされる。春先や秋口は、外で過ごすことが本当に気持ちいい。客席もどんどん増えていくので、どうしても雑然としてしまうことも多い。でもときどき、きれいに元の場所に戻して帰ってくれるお客様がいて、そういう瞬間を目の当たりにすると、思わず「神!」と心の中で叫んでしまう。
次に座る人がすぐ来るなら仕方がない。でも、少し時間が空いているなら、僕はやっぱり席を整えたくなる。だって、次に来るお客様が、最初に見るのが、その「空間」だから。
その第一印象が気持ちよくあるようにしたい。
こうしたちょっとした行動は、カフェの客席だけに限らない。職場の机、倉庫の棚、バックヤードの通路――整っていることが、次の誰かへの“配慮”になる。そしてその連鎖が、結果的に「本質的なサービス」につながると僕は思っている。
大泉工場が掲げるVISION「素敵な環境を創造し続ける」。それは、言葉にするのは簡単だけれど、現実には果てしない道のりだ。でも、毎日の“ちょっと先を意識する”行動の積み重ねが、その遠いゴールへと確実につながっている気がする。
誰もが「これからの生き方」を問いながら生きる今だからこそ、ちょっと先の未来を想像し、少しだけ行動を変えていく。
そこには、想像以上に素敵な未来が待っているかもしれない。
そしてその未来は、今、少しずつ「整えること」から始まっている。
未来を意識し、素敵な環境を一緒に創造したいと、少しでも思ってくれたら、ぜひ僕たちの仲間になってほしい。