こんにちは、PRチームのIwamotoです。
2023年、新しい年が始まりましたね。今年もよろしくお願いいたします。
普段はあまり買い物に出かけるほうではない私も、年末は久しぶりに大型ショッピングモールへ。そこは生活に関わるありとあらゆるモノで、目が回るほどに溢れかえっていていた。お刺身用のわさびだけでも10種類程の商品が並び、違いも良く分からず結局一番安いものを手に取る。青果コーナーでは陳列されてから数時間経った売れ残りのカットフルーツに半額のシールが貼られ、この数時間後には廃棄されてしまうと思うと胸が痛む。
うーん、大量生産・大量消費の時代はもう終わると言われて何年も経つ気もするが、まだまだ世の中は必要以上のモノで溢れているのか、、、そんなことを考えながら新年を迎えたので、今回は身の回りの消費についてのお話しにお付き合いください。
とは言え、消費の形は確実に多様化している。
例えば、特定の趣味趣向やこだわりを持った暮らしをしている人にとっては、とことん追求した買い物ができる環境が広がっている。気になるアイテムがあれば、既に使用している人の評価を参考にすることはもちろん、チャットサービスで納得のいくまで買い物をサポートしてもらったり、ニーズにあった商品にカスタマイズ・オーダーメイドしてもらったりと、どこまでも掘り下げ可能な買い物が進化している。
一方、買い物自体が面倒だったり、時間をかけずに買い物したいという人にとっても、インターネットでの購入履歴をもとに欲しいであろう商品をレコメンドしてくれたり、消耗品であれば使い切るタイミングで自動注文してくれたり、効率的な買い物の在り方も進み続けている。
皆さんも日々肌で感じている通り、テクノロジーの進歩とともにネットショッピングを中心に、私たちの買い物はどんどん変化している。ただ、便利になっていくほどにどこか物足りなさも感じてしまうのは僕だけだろうか。
便利さの恩恵を受けていながら言うのもなんだが、より自分に合ったものを選びたいけれど、あまりの選択肢の多さに疲れてしまうことがある。かと言って、AIにパーナライズされた答えを用意されるのはどうも味気ない。これが正直な思い。
じゃあ何を求めているのかって、立ち止まって考えてみると、“ワクワク感”な気がする。
例えば、電車の乗り換えの合間にふと立ち寄った本屋で、平積みされた新刊のタイトルに惹かれて足を止めてしまったり、店員さんの手書きPOPの紹介文に思わず手に取ってしまったりするような、リアルな場ならではの気づきから予期せぬ消費をしてしまうというのも、買い物の魅力のひとつだと思う。
目当ての商品がなくても、いわば偶発的な出会いに期待して立ち寄ってしまう、あそこに行くといつも新しい発見がある、そんなワクワクするお店や場所が誰にもあるのではないだろうか。
そう考えると、大泉工場のサービスに熱心なお客様がついて下さっている理由も何となく見えてくる。毎月開催している(ARTISAN) FARMERS MARKET KAWAGUCHI はまさに偶発性そのもの、出店者も商品も毎回変わる常にその日にしか体験できないマーケットであり、プラントベース&ナチュラルな商品が集結する大泉工場NISHIAZABU では、品揃えもさることながらスタッフとのコミュニケーションを楽しみにお客様が通っていただいている。
オンラインでも、オフラインでも、利便性の追求だけではなく、買い物というイベントの中でどうコミュニケーションして商品やサービスを提供していけるか、といったことがポイントになりそうだ。人の心理は複雑で曖昧、だからこそ気持ちに寄り添ったコミュニケーションが満足に繋がるのだろう。その先には企業とお客様という関係ではなく、一緒にコミュニティを盛り上げるメンバーになっていくような、リレーション型の関係性も見えてくる。
2023年、変わり続ける買い物の在り方に向き合っていきたい。