「審美眼」は、モノを救えるか?──58の奇跡を生んだ、1日限りの実験的蚤の市。

始まりは、徳島県上勝町への憧れ

こんにちは。4月から人事・総務サポートチームに異動しました、tamuraです。

私は以前から、徳島県上勝町の「ゼロ・ウェイスト」の取り組みに深く感動し、いつか大泉工場でもあのような循環の仕組みを形にしてみたいと願っていました。その想いを形にしたのが、1日限りの実験的蚤の市「COMMONs EYE(コモンズ・アイ)」です。

私自身の私物を中心に、社員の不用品を持ち寄り、ただ譲るのではなく、そのモノに宿る「思い」を「審美眼」で繋ぎ直す試み。そこには、新しく人事・総務サポートという役割を担うにあたって、私がどうしても貫きたかった「こだわり」がありました。

徹底して「買わない、捨てない」という美学

この企画を立てる際、最も大事にしたのは「ゴミをなるべく出さない」「新たにモノを購入しない」ことです。 会場を彩る備品はすべて、社内に眠っていた「忘れられたもの」を再利用しました。案内板一つとっても、新しく作るのではなく、ミスプリントされて廃棄されるはずだった用紙の裏や段ボールを使用しています。徹底して今ある資源を使い切る。その「制約」の中でいかにクリエイティブになれるか。それ自体が私にとっての挑戦でした。

偶然が生んだ、名前と物語の共鳴

最初は無人で運用する予定でしたが、気づけば私は一日中その場所に立っていました。そこで起きた出来事は、私の想像を遥かに超えるものだったからです。 特に心に深く残っているのは、ある女の子との出会いです。

その子は、私の娘がかつて大切にしていた「イルカのオブジェ」を気に入ってくれました。そして、人生で初めてだという字を一生懸命にタグに書いてくれたのですが、そこには、私の娘と全く同じ名前が綴られていたのです。 「娘と同じ名前の子が、娘のかつて気に入っていたものを、人生で初めて書く字と共に受け継いでくれた」。 親御さんが感動している傍らで、私も震えるような感動を覚えました。

「だいじにします」名前…感動しすぎてお母様と話し込んでしまい写真が残っていません。

他にも、私が気に入っていたポイントと同じところを愛でてくれる人がいたり、ゴールドのブックカバーに高学年の男の子が目を輝かせたり。自分の私物が誰かの視点(EYE)で再発見される瞬間は、驚きと喜びに満ちていました。

私が大学生のころ一人暮らしが寂しいかもと思って購入したワンちゃんは、小さな女の子がずっと抱っこして連れて歩いていました。名前を決めてくれるそうです。イラストも描いてくれてます。
社員の思いれのある本も参加者と交流しながら新たな持ち主へと…。
KANさんも参加者と気軽にコミュニケーションして思いをつないでくれました。

「楽しんで働く」という、何よりの会社案内

この企画に、会社の儲けはありません。しかし、個人の想いや、上勝町の取り組みを知った際に感じたような理想を起点に、こんな自由な実験を全力でやらせてくれるのが、大泉工場という会社です。

58件の物語が結ばれ、夕方には自転車の荷台がタグでパンパンになりました。その景色は、私たちがただ業務をこなすだけでなく、「自分たちが一番楽しみ、価値を再定義している」という姿勢そのものでした。 通りがかった地域の方々にも、「大泉工場は面白いことをやっている」「社員が楽しそうに働いている」という空気感は、間違いなく伝わったはずです。

大泉工場を知らない方や、新しい挑戦の場を探している方へ。 ここには、個人のこだわりや遊び心を、地域や誰かの物語へと繋げられる土壌があります。58枚のタグが揺れる自転車は、その自由な社風の何よりの証拠です。

あなたものこの職場を楽しむ仕事一緒にしませんか?

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ご参加いただきありがとうございました