こんにちは!クリエイティブグループ 制作チームのJUNです。
以前コラムで、制作チームが取り組み始めた「シルクスクリーン印刷」について書きました。
Andy Warholの作品をきっかけに改めて興味を持ったシルクスクリーン。版をつくり、インクを混ぜ、一枚ずつ刷る。
実際に自分たちで始めてみると、単なる印刷方法というより、「つくる」という行為そのものを楽しめる、とても面白いものだと感じるようになりました。
そして今回、その面白さを皆さんにも体験してもらう機会ができました。
COMMONs MARKET KAWAGUCHIで、シルクスクリーンのワークショップを開催します。
今回のコラムは、前回からもう一歩踏み込んで、「なぜ、自分で刷るとこんなに面白いのか?」について考えてみたいと思います。
自分で刷ると、モノとの関係が変わる
Tシャツを買う。トートバッグを買う。それは普段から当たり前にしていることです。
では、自分で最後の一刷りをしたTシャツやトートバッグだったらどうでしょう。
スクリーンを置いて、インクをのせる。スキージーを両手で持って、少し力を入れながら、インクを手前に引く。そしてスクリーンを持ち上げる。この瞬間が、シルクスクリーンの一番面白いところかもしれません。
きれいに刷れることもあれば、少しかすれることもある。
インクが多すぎることもあれば、ちょっと位置がずれることもある。
でも、それも含めて自分が刷った一枚です。完成された商品を「選ぶ」のではなく、自分自身が完成させる。
たった一工程に参加するだけなのに、モノとの関係が少し変わります。「買ったもの」から、「自分でつくったもの」へ。
シルクスクリーンには、そんな小さな変化を生み出す力があるように思います。
01. OPENING
OPEN WITH THE ATMOSPHERE.
まずは空気感から。

02. CHOOSE
THE EXPERIENCE STARTS WITH COLOR
体験は、色から始まる。

03. PRINT
PULL THE SQUEEGEE. REVEAL THE PRINT.
スキージーを引く。プリントが姿を現す。

04. TOGETHER
PRINTING BECOMES A SHARED EXPERIENCE.
刷る時間が、みんなで分かち合う体験になる。

05. LOVE IT AGAIN
ONE PRINT. LOVE IT AGAIN.
プリントはひとつ。もう一度、好きになる。

06. ENDING
PRINT. USE.LOVE IT AGAIN.
プリントして、使って、また好きになる。今日のプリントが、モノとの付き合い方を変えていく。

世界では「PRINT」が体験になっている
海外に目を向けると、シルクスクリーンは単なる印刷技術ではなく、人が集まり、つくることを楽しむ「体験」としても広がっています。ロンドン・HackneyにあるPrint Club Londonは、その代表的なスタジオのひとつです。
2007年から初心者向けのワークショップを開催し、参加者は実際にスクリーンやスキージーを使い、自分自身で作品を刷って持ち帰ります。そこでは、先生が完成品をつくって渡してくれるのではありません。参加する人自身が手を動かします。
さらに彼らはスタジオの外にも機材を持ち出し、ショップやイベントなどで「LIVE PRINTING」も行っています。
用意されたデザインから好きなものを選び、その場でTシャツやトートバッグ、ポスターなどに自分でプリントする。つまり、そこで提供されているのは「プリントされた商品」だけではなく、
「自分で刷った」という記憶そのもの。なのだと思います。
面白いのは、デジタル技術がこれだけ発達した今も、こうしたアナログな体験が世界各地で続いていることです。

むしろ何でも簡単につくれる時代だからこそ、
インクに触れる。道具を持つ。身体を使う。そんな体験が、新鮮なのかもしれません。
シルクスクリーンをやっていると、必ずしも全部がきれいには刷れません。「あ、ちょっと薄かった。」「端がかすれた。」「少し曲がった。」私たち制作チームも、そんなこともあります。
工業製品では「不良」になってしまうような個体差が、手仕事になると「個性」に変わる。
ここにも、シルクスクリーンの面白さがあります。均一であることが価値になるものもあれば、違うことが価値になるものもある。
ものづくりには、その両方があっていいのだと思います。
そして今回のワークショップで、もうひとつ大切にしたいことがあります。それは、「新しいものを買わなくても参加できる」ということです。
家に眠っているTシャツ。昔使っていたトートバッグ。まだ使えるけれど、最近出番が減ってしまったもの。
そこに新しいグラフィックを一刷りする。
それだけで、そのモノとの関係がもう一度変わるかもしれません。
捨てるでもなく、新しいものに買い替えるでもない。
「もう一度、好きになる。」
そんな循環もあるのではないでしょうか。
これは前回のコラムで書いた「廃材にもう一度意味を与える」という考え方にもつながっています。
シルクスクリーンは、新しいモノをつくる技術であると同時に、今あるモノをもう一度楽しむための技術にもなれる。
そこに私たちは大きな可能性を感じています。
COMMONs MARKET KAWAGUCHIで、刷ってみよう
そこで今回、COMMONs MARKET KAWAGUCHIにシルクスクリーンの小さなPRINT STUDIO的なものをつくります。
難しい技術を覚えるための場所ではありません。
シルクスクリーンを知らなくても大丈夫です。
好きなアイテムを選んで、好きなデザインを選ぶ。
スクリーンを置いて、インクをのせて、スキージーを引く。そして最後にスクリーンを持ち上げる。
その瞬間を楽しんでもらいたいと思っています。
そして、その一枚を持ち帰った人がどんなふうに使ってくれるのか。私たち自身も楽しみにしています。
TODAY YOU PRINT A BETTER TOMORROW.
今日の一刷りが、モノとの付き合い方を少しだけ変える。
COMMONs MARKET KAWAGUCHIで、一緒に「刷る」を楽しんでみませんか。
詳細は下記よりチェックしてください↓
1部:2026/10/11 (日) 13:00 – 13:40
2部:2026/10/11 (日) 14:00 – 14:40






