飲食店の接客と聞くと、「いらっしゃいませ!」という元気な声を思い浮かべる人も多いと思います。
でも、私たちのお店では、お客様に最初にかける言葉は、
「こんにちは!」
です。
私は、この「こんにちは!」がとても好きです。
たった一言ですが、少し距離が近く感じられて、温かい気持ちになります。
挨拶はほんの一瞬。
でも、その一言でお店の空気が明るくなったり、お客様との距離が近くなったりすると思っています。
だからこそ、挨拶を大切にしています。
そして、接客で大切にしたいのが、気遣いと心配りです。
「何か探しているのかな?」
「困っていることはないかな?」
「今、声をかけたほうがいいかな?」
営業中は、お客様の様子を見ながら、そんなことを考えています。
見すぎても落ち着かないし、何もしなさすぎても寂しい。
このちょうどいい距離感が、接客の面白いところだと思います。
声をかけるタイミングや、料理を置くときの一言、お帰りの際の「ありがとうございました」
同じ言葉でも、相手やその時の状況によって、伝わり方は変わります。
だから接客には、決まった正解がありません。
マニュアルを基本にしながらも、その場にいるお客様を見て、自分で考えることが大切です。
居心地のいいお店は、料理や空間だけではつくれません。
スタッフの笑顔や声、ちょっとした気遣いや心配り。
そんな小さなことが重なって、お店の雰囲気がつくられていくのだと思います。

「ここに来てよかった」
「また来たい」
そう思ってもらえるお店をつくるために。
誰かの笑顔のために。
今日も私たちは、この場所でお客様をお迎えします。


