大泉工場でWebディレクターをしている白熊です。仕事柄、他の会社がAIをどう使っているか気になって、いろいろ調べてみました。総務省の調査では、国内企業の42.7%がメールや議事録・資料作成などの業務で生成AIを使用中と回答していて、74.7%が業務効率化や人員不足の解消につながると答えているそうです。思ったより多いような、まだそんなものかというような、微妙な数字だなと感じました。
具体的な話を拾ってみると、けっこう幅があります。ある会社では、非エンジニアのブランディング担当の方が「面白そうなので」と自社サイトのリニューアルを引き受け、AIとの壁打ちでデザインもコーディングも進めて、トータル2週間ほどで形にしたそうです。プロには及ばないけど、ひとりでここまでやれてしまうんだ、という驚きが伝わってくる話でした。
一方で、危うい話もあります。生成AIの活用が進む会社を対象にした調査では、「出力精度の不確実性(ハルシネーション)」を課題として挙げた企業が35.2%にのぼり、情報漏洩・セキュリティリスク(42.2%)に次ぐ2位の懸念事項になっていました。特にリスクが高いのは「情報収集・調査・分析」の場面で、活用率は39.2%と一番高いのに、AIがもっともらしい誤情報を出しやすい領域でもあるそうです。便利に使われている場所ほど、危うさも一緒についてきているという話です。
エンジニアの世界だと、もう少し数字がはっきりしています。コード補完系のAIツールを導入したある会社では、92.9%のエンジニアが生産的になったと回答しているそうです。しかも、勤続期間が短い開発者や経験の浅い開発者の方がこうしたツールを積極的に採用し、使い続ける傾向があるそうです。
こうして並べてみると、AIとの向き合い方は会社というより「誰が、どこで使っているか」でかなり変わってきます。非エンジニアでもサイトを丸ごと作れてしまう人もいれば、便利な分だけ誤情報のリスクを抱え込んでいる現場もあるし、経験の浅いメンバーの方が素直に使いこなしているという逆転現象もある。導入してるかどうかの二択では全然語れない話だなと思いました。
ちなみに、ここまでの他社事例やら調査結果やらを調べるのに、もちろん自分もAIをけっこう使っています。壁打ちしながら情報を集めて、自分の言葉に直して、この文章を書いています。ただ、正直まだ機能をフルで有効活用できているわけではありません。今のところ、追いかけながら使い方を広げている途中の位置にいる感じです。
会社としての使い方がもう少しまとまってきたら、それはそれでどこかでシェアしたいと思っています。逆に、同じように「追いつくだけで精一杯」みたいな会社さんがあれば、ぜひ話を聞いてみたいです。






