捨てているのに、足りない。という不思議な国の話

大泉工場でWebディレクターをしている白熊です。
先日、農水省が出しているある2つの数字を見比べていて、ちょっと変な気分になりました。

ひとつは食品ロスの話。日本では年間461万トンの、まだ食べられる食品が捨てられています。国民1人あたりだと年間37kg。毎日おにぎり1個分(約102g)を、生まれてから死ぬまでずっと捨て続けている計算です。

もうひとつは食料自給率の話。カロリーベースで38%。60年前の1965年には73%あったのが、今はその約半分です。

捨てるほど食べ物があるのに、自分の国だけでは食べていけない。。。並べてみると、結構おかしな話だなと思うんです。

「もったいない」と「足りない」が同時に起きている

もちろん、この2つは数字としてイコールでつながるわけではありません。捨てられているのはお米や野菜など様々ですし、自給率が低いのは小麦や大豆、飼料など輸入頼みの品目の話が大きい。「捨てる量を減らせば自給率が上がる」という単純な話ではないんですよね。

でも、構造としては地続きだと思います。国内で作ったものを食べきれていないのに、外から足りない分を大量に持ってきている。この2つが同じ国で同時に起きている、という事実自体がもったいない。

実は、企業はけっこう頑張っている

食品ロスの中身を分けると、「事業系」(食品メーカーや小売、外食など)は2000年度比で57%も減っています。一方「家庭系」はここ数年ほぼ横ばい。減っているようで、減っていない。

つまり、これから減らせる余地が一番あるのは、実は各家庭の冷蔵庫の中、ということになります。

でも、「回復できるかも」と思える理由

家庭系食品ロスは224万トン。全体の約半分がここにあります。農地を増やしたり天候を変えたりしなくても、私たち一人ひとりの行動が変わるだけで動かせる数字です。事業系がすでに57%減という結果を出しているのを見ると、「頑張れば数字は動く」ことはもう証明されている気がします。

さいごに

正直、この原稿を書きながら自分の冷蔵庫を思い浮かべて、ちょっと気まずくなりました。買ったまま忘れているもの、絶対あります。

食品ロスと自給率、一見バラバラな2つのニュースが、実は同じ根っこの話だったんだな、というのが今回の発見でした。みなさんの家では、何か「これはやってるよ」という工夫があったりしますか。


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