ノイズにならない、しつこい熱量

ビジネスを成功させるために必要なものは何か。

サービスの品質。
価格。
立地。
ブランド。
マーケティング。

もちろん、どれも重要だと思う。

けれど最近、改めて感じたことがある。

結局、人の心を動かすのは「熱量」なのだということだ。

先日、家の洗濯機周りでトラブルが発生した。

厳密に言えば、排水溝が詰まり、水が逆流してきた。
なかなか最悪な状況だ。

実は、半年前にも同じようなことがあった。
その時は夜中で、洗濯機も回せず、かなり焦った僕は、インターネットで「緊急対応可能」と書かれた業者さんを探し、連絡をした。

すると、すぐに来てくれた。

ただ、提示された金額は、正直かなり驚くものだった。
ネット上に記載されていた価格とは、だいぶ違った。

でも、深夜。
しかもこちらは完全に困っている。

交渉する余地もなく、そのままお願いした。

今振り返れば、あの時の僕は「サービス」を買ったというより、「今すぐ助けてほしい」という感情に対して、お金を払っていたのだと思う。

そして今回。

まだ半年しか経っていない。
さすがに同じ業者さんにお願いする気にはなれず、少しだけ時間を使って調べてみた。

すると、ものすごく口コミ評価の高い業者さんを発見した。

「くらしのマーケット」という有名アプリ内で見つけた、洗濯機トラブル対応の業者さんだった。

普段の僕は、偶然見つけたアプリをその場でダウンロードすることは、あまりない。
少し考える。
比較もする。

でも今回は、即ダウンロードした。

理由は単純だった。

口コミ数と、その内容だ。

2000件を超える口コミ。
しかも、そのほとんどが異常なほど高評価。

もちろん、口コミなんて多少盛られていることもある。
サクラのようなものも、世の中には存在する。

でも、その文章の熱量が、なんだか妙にリアルだった。

気づけば、すぐに問い合わせを送っていた。

すると、ものすごいスピードで返信が来た。

「状況は?」
「場所は?」
「いつなら対応可能ですか?」

まだ正式に依頼すると決まったわけでもない。
それなのに、とにかく親身だ。

しかも、ただテンプレートを返している感じではない。

文面から、「なんとかしてあげたい」という空気が伝わってくる。

この感覚、たまにある。

自分以上に、自分の困りごとを“自分ごと”として扱ってくれる人に出会った時の、あの安心感。

ちょっと話は逸れるが、体調を崩して病院へ行った時、お医者さんが少し心配そうな顔をしてくれるだけで、妙に安心することってあると思う。

「大丈夫ですよ」
その一言で、少し気持ちが軽くなる。

技術だけじゃない。
知識だけでもない。

<寄り添おうとする姿勢>そのものに、人は救われる。

今回の業者さんにも、まさに同じものを感じた。

その後、最速でスケジュール調整をしてくれ、実際に家まで来てくれた。

作業は驚くほどスムーズだった。
説明も丁寧。
価格も明朗会計。

さらに、「今後こういう使い方をすると詰まりやすいですよ」と、トラブルを未然に防ぐ方法まで教えてくれた。

ただ修理するだけではない。

「この人の生活を良くしたい」

そんな空気が、ずっと漂っていた。

やっぱり、人は熱量に動かされる。

相手を想い、相手の感情を動かそうとする行為には、不思議と温度が宿る。

そして帰り際、その業者さんは僕にこう言った。

「ぜひ口コミを書いていただけたら嬉しいです!」

なるほど、と思った。

きっと、こうやって一件一件積み重ねて、あの膨大な口コミにつながっているのだ。

ちなみにズボラな僕は、その後すぐには口コミを書かなかった。

すると2日後。

その業者さんからDMが届いた。

「口コミ、お待ちしております!」

人によっては、「ちょっとしつこい」と感じるかもしれない。

実際、口コミを書く義務なんて、僕にはない。

でも、不思議なことに、そのDMを見た瞬間、あの日の熱量が蘇った。

ああ、そうだ。
ちゃんと感謝を返そう。

あの感動を、次の誰かにつなげよう。

そんな気持ちになり、すぐに最高評価の口コミを書いた。

投稿後、すぐに感謝のDMも届いた。

その瞬間、なんだか妙に腑に落ちた。

仕事って、こういうことなんだな、と。

最高品質のサービスだけでは、人の心は完全には動かない。

そこに、
「なんとかしたい」
「喜んでもらいたい」
「助けたい」

そんな感情が乗った瞬間、人はファンになる。

そしてもう一つ大事なのは、その熱量を、ちゃんと伝え続けることなのだと思う。

遠慮しすぎると、存在は忘れられる。

もちろん、想いのない“しつこさ”はただのノイズだ。

でも、誰かを本気で想った行動には、不思議と温度が宿る。

そしてその温度は、案外ちゃんと、人に伝わっている。

僕らが実現したい「素敵な環境を創造し続ける」というアクションも、まだまだ世の中に伝えきれていないと思う。

でも、だからこそ。
熱量を持って、ノイズにならない取り組みを、しつこく続ける。

それを、これからもやっていきたい。

もし少しでも共感していただけたら、ぜひ大泉工場を覗いてみてください。

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